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連勝からまさか3連敗…ロコ・ソラーレはなぜ“競り負けた”のか? 藤澤五月「ほんとうに単純な敗因です」カーリング代表決定戦のウラに“ある変化”
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byJIJI PRESS
posted2025/09/16 17:02
日本代表決定戦で敗れたロコ・ソラーレの選手たち
このようにレベルの向上が進んだ要因の一つには、ロコ・ソラーレの存在がある。北見市常呂町で創設され、時間をかけて環境を整えつつ成績も残していった。
平昌五輪での日本カーリング史上初の表彰台となる銅メダル、北京五輪で決勝の舞台に立っての銀メダルと大きな成果をあげることでカーリングへの関心をさらに高めた。それはカーリング界の底上げにも寄与している。その延長上に、今回の日本代表決定戦がある。
藤澤が明かした思い「みんなでご飯を食べながら…」
今後を尋ねられ、藤澤はこう答えている。
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「今は終わったばかりで、みんなで話す機会はまだないので。みんなでご飯を食べながら、笑いながら、次のことをゆっくり考えたいなと思います」
ミラノ・コルティナ五輪への道は途切れたが、大会は続いていく。
まずはさほど休む間もなく、来週には国際大会であるグランドスラムの大会が控えているし、10月下旬に行われるパンコンチネンタルカーリング選手権に日本代表として出場する。また、来年3月に開催される世界選手権に出場する可能性もある。
試合が続く中で、自身の、チームの未来をどう考えるか――新たなスタートのときでもある。

