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藤澤五月がポツリ「私の責任だったかな…」ロコ・ソラーレはなぜ負けたのか?「日本選手権を勝つのは難しい」背景に国内の“競争激化”
posted2025/02/10 17:03

日本選手権では準決勝敗退となったものの、ロコ・ソラーレは代表決定戦への進出を決めた
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
課題を見出しつつ、収穫のあった大会だった。
2月2日から9日まで行われたカーリングの日本選手権の女子で、ロコ・ソラーレは3位の成績とともに大会を終えた。
予選リーグを勝ち上がり、2月8日の準決勝では北海道銀行と対戦。1次予選リーグ初戦であたり、5-7で敗れている。そのリベンジの舞台でもあった。
「私の責任だった」藤澤五月が明かした思い
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第1エンドに2点ビハインドとなるも、第2エンドに藤澤五月のダブルテイクアウトで2点をとり追いつく。
続く第3エンド。先行ロコ・ソラーレの藤澤の最終投が相手ストーンにあたらずハウスをスルー。その後、北海道銀行の田畑百葉が最終投でロコ・ソラーレのストーンを弾き出し、4点を失った。
「3エンド目で4点取られたというところが、この試合の(勝敗の)決定的な原因だったかなと思います」
拮抗した相手への大きなビハインドを負うことになった。第5エンドで2点スチールするなどしたが、試合が進むにつれロコ・ソラーレはより点を得るためのリスクを背負うことになり、最終的には大差をつけられることになった。第8エンドを終えて5-11。ロコ・ソラーレはコンシード(相手の勝ちを認めること)、3位で大会を終えた。
「あのエンドが一番の敗因なので、この試合に限って言えば、私のショット、私の責任だったかなと思います」
ただ、2次予選リーグのフォルティウス戦で最終エンドに3点を獲った場面のように、藤澤の会心のショットで敗勢から転じて勝利に結びつけた試合もあった。やはりその存在感は大きかった。