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「時差調整・練習日程は失敗か」日本代表取材記者がズバリ「犬がピッチで…アウェイ感ゼロ。W杯で怖いのは南米勢」米国遠征の“じつは想定外” 

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posted2025/09/11 06:01

「時差調整・練習日程は失敗か」日本代表取材記者がズバリ「犬がピッチで…アウェイ感ゼロ。W杯で怖いのは南米勢」米国遠征の“じつは想定外”<Number Web> photograph by Koji Watanabe/Getty Images

中2日で2試合を望んだ今回のアメリカ遠征は1分け1敗だが……取材記者が感じたW杯本番への課題とは

「彼らは日本よりも1日早い、現地金曜日、それもコロンバスと時差のないニュージャージーでの韓国戦だったんです。あと、日本がもう1日練習日をキープすることで、もう少しアメリカ戦も向上できた可能性はあるのではないかなと」

――1日分の練習、すり合わせの時間が減ってしまったということですね。

「簡単なものでもいいんだけど、少しだけでもやれれば良かったんじゃないかなとは思いますね。メキシコ戦後、スタメンの選手は特に、アドレナリンが出ているから、ナイター後はあまり眠れない状況なんですよね。であれば、その状況で移動できていれば、ホテルで横になってから、試合2日前の練習もできたはず。そこの移動は少し失敗したかなとは思います」

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――本大会前に失敗を経験できた、と考えることもできますね。

「そうですね。あるいはグラウンドに出なくても、例えばバスケットボールだと、試合が午後だとしたら午前中にホテルの宴会場を使って動きだけ確認することもあります。そういうことをやってもいいんじゃないかなと思いました」

メキシコ戦前までの練習にも課題が?

――練習スケジュールという点で、他に課題はありましたか?

「今回の代表活動はメキシコ戦まで5日間あったのですが、練習が2日間、ほぼ調整だったということです。ただ欧州組にとっては日本へ来るよりも移動、時差的な負担が少なかったはず。なので、例えば2日目は30分ほどでも戦術的な練習をしても良かったんじゃないかなと感じました。

 例えば、ロングカウンターからゴールに迫る練習です。メキシコ戦など前線からのプレスからのショートカウンターはそれほど悪くはなかったと思いますが、押し込まれた状態でボールを奪って、どうやってゴールに迫っていくかというすり合わせが不十分だったのかもしれません。そこは今後に向けてコーチスタッフ側の課題となりそうです」

――選手と指導陣のフィードバックが大事になる。

「はい、森保監督に会見で質問した際『コーチ陣もロッカー等で話してると思いますし、ただ代表は試合が始まる前から帰る準備をしなければいけないです。ホテルに帰ったら即、食事を取って、みんなをできるだけ早く所属チームに戻すことを我々はやらなければいけない。なので、短い時間コミュニケーションをできるかもしれないですが、選手へのフィードバックはまた次の活動になるかなと思います』とおっしゃっていました。

 だからこそぜひ、コーチ陣のヨーロッパ視察中に、選手の感じ方などをしっかりヒアリングしてもらいたいです。それが10月に生かされるかどうかっていうのは興味深いし、10月シリーズでしっかりとチェックしたいなと思います」

じつは一番の想定外…「アウェイ感ゼロ」

――ピッチ外のこともお聞きしたいのですが、スタジアムの雰囲気などはいかがでしたか?

【次ページ】 じつは一番の想定外…「アウェイ感ゼロ」

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