“米国戦収穫なし”ネットだと酷評の日本代表だが「良い・悪いトライが。鈴木唯人は3バックならW杯当確」取材記者に電話で直撃…意外な時差問題も

アメリカ戦での〈良いトライ〉とは

――アメリカ戦、日本代表は0－2で敗戦しました。SNSやニュースサイトのコメントを見ると「収穫はなかった」という酷評も散見されました。

「そうなんですか！ 現場で取材した感覚では〈良いトライ〉〈悪いトライ〉がそれぞれあったかなと思います」

――まず〈良いトライ〉と感じた点は？

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「まず良いトライは、ゴールキック時のビルドアップについてです。具体的には、藤田譲瑠チマ選手が一時的に右センターバックのような形で、荒木隼人選手とともにペナルティエリア内で構えるんです。その代わり、3バックに入っている関根大輝選手と長友佑都選手がそれぞれ4バックのサイドバックのような位置に張り出します。3バック採用チームの形としては珍しいのですが、面白いトライだなと感じました。コーチ陣から出たアイデアのようです」

――藤田選手が不思議な位置に構えたなと見ていたのですが、そういうことだったんですね。

「こうなると、中央には小川航基選手と佐野海舟選手しかいなくなる。なので、その少し外、高い位置にいる鈴木唯人選手や伊東純也選手が、自チームだけではなく相手選手も少ない中央エリアに機を見て降りて、ビルドアップの出口を作ろうとしていた。それでも手詰まりになったら、右ウイングのような位置を取っている望月ヘンリー海輝選手（右WB）にロングボールを送ろうという回避プランまで用意されていたようです」

プリシッチと競り合う望月　©Getty Images

――1日しか練習がないなかで、そこまで……。

「そうなんです。実に素晴らしいトライでした。しかし練習時間が短く、冨安健洋選手や伊藤洋輝選手ほどのレベルでビルドアップができる選手がおらず、実際にはバックパスが増えたり、ロングボールを中央エリアに蹴ることもありましたよね。特にバックパスをした際、アメリカの選手のプレスが勢いを増した結果、ボールロストからピンチが生まれました。とはいえ繰り返しますが、アイデアもトライも、素晴らしかったとは感じました」

では〈悪いトライ〉は？

――なるほど、では〈悪いトライ〉と感じた点は？

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