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“米国戦収穫なし”ネットだと酷評の日本代表だが「良い・悪いトライが。鈴木唯人は3バックならW杯当確」取材記者に電話で直撃…意外な時差問題も 

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photograph byDylan Buell/USSF,Getty Images

posted2025/09/11 06:00

“米国戦収穫なし”ネットだと酷評の日本代表だが「良い・悪いトライが。鈴木唯人は3バックならW杯当確」取材記者に電話で直撃…意外な時差問題も<Number Web> photograph by Dylan Buell/USSF,Getty Images

アメリカ戦、0-2の敗戦を喫した日本代表。現地で取材記者によると「良いトライと悪いトライ」があったという

「4バック変更へのタイミングですね。森保一監督の話を総合すると、キックオフ時点で3バックから4バックにすることは決めていたようです。布陣変更それ自体はテストとして大事だと思います。ただ試合の流れを見て、三笘薫選手や鎌田大地選手、南野拓実選手が投入された62分のタイミングでも良かったのかもしれません」

――試合後のミックスゾーンではどのような言葉が?

「4バックに変更した後半から守備が難しくなったという意見は聞かれました。監督が下す決断は難しいという大前提の上で、結果的に4バック変更にトライすることが目的になってしまったとも言えます。本来、システム変更は手段のはずですが。あくまで重要なのはチームを成長させるためのトライだと思うので、今後はベンチワークも臨機応変さを持ってもらえると、と感じましたね」

2失点目の問題点と、ポジティブな要素

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――試合は最終盤に大迫敬介選手の好セーブ連発でなんとか2失点で持ちこたえましたが、アメリカの猛攻を受ける形となりました。

「個人的には2点目のシーンで、遠藤航選手が出場していなかった面が影響したのかなと」

――具体的に教えてもらえますか?

「失点のきっかけは相手陣内でのなんてことのないフリーキックからでした。縦パスが入ったプリシッチに仕掛けられた際、佐野海舟選手が競り負けたように見えたかもしれませんが、本当はその前、フリーキックが始まる時点で複数の選手がマークの受け渡しを上手にできず、お見合いしたような形になったのが問題の根本でした。もしも遠藤選手がいたら戦術的ファウルで食い止められていたのではと感じました。

 問題はいくつかあります。まず、選手交代後まもない時間で、久しぶりの4バックを採用していたこと。そして、鎌田選手と佐野選手の役割分担や立ち位置などのベンチからの指示もあいまいだったようです。お見合いした選手たちは、強引にでも何かしらのアクションを起こすべきだった。さらに望月選手の対応などにも改善の余地がありました。ただしあの場面で、ポジティブな要素も見えたんです」

――というと?

「まずは関根選手です。プリシッチからのパスを受けたバログンについていたわけですが、試合後、どうすればバログンに良い形でボールを受けさせずに済んだかを熱心に語り、心の底から悔しがっていました。また小川航基選手が『あそこは自分たちに隙があった』と、語ったのが光明だと感じました。FWなら『自分は関係ないだろう』と考えたり『もう少しベンチから指示がはっきりしていたら』と思ってもおかしくない。両者とも自分にベクトルを向けられる姿勢にも感銘を受けました」

鈴木唯人は精力的だった

――そんなアメリカ戦、選手個人で見ると鈴木唯人選手はビルドアップ時の受け手になるなど、粉骨砕身していた印象です。

【次ページ】 解説の柿谷も絶賛…3バックならW杯当確では

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