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《大谷翔平が契約》「おじさんっぽい運動靴」のイメージ激変…ニューバランスの人気は本当か? アメリカで取材…MLB選手の証言「オオタニがブランドの顔だ」

posted2025/09/04 11:00

 
《大谷翔平が契約》「おじさんっぽい運動靴」のイメージ激変…ニューバランスの人気は本当か? アメリカで取材…MLB選手の証言「オオタニがブランドの顔だ」<Number Web> photograph by Getty Images

大谷翔平やホセ・アルトゥーベ(写真)が契約するニューバランス

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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かつてアメリカで「おじさんが履く運動靴」とネタにされていたこともあるニューバランスのスニーカー。大谷翔平がアスリート契約を結んだことで、ブランドイメージはどう変わったのか? アメリカ現地で取材した。【全2回の1回目/2回目へ】

 今夏、取材旅行で訪れたニューヨークで、まず目についたのが大谷翔平だった。

 場所はメジャー球団・メッツの本拠地シティフィールド。球場の記者席に40インチ程度の薄型テレビが何台も設置されており、試合前の時間帯には他球場の試合中継などがそこに映し出されているのだが、放送の合間に大谷のニューバランスのCMが頻繁に流れていた。カジュアルな服装で帽子を後ろ前に被り、楽しそうにバットを振る15秒間の映像で、最後には大谷自身の「New Balance, We got now.」という語りが入る。

昔のイメージは「おじさんが履く運動靴」

 米国においてニューバランスのスニーカーといえば、以前は「オヤジの運動靴」と呼ばれダサさの象徴だったという。現地のお笑い番組でネタにされていたほどだ。

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 ところが最近は、世界的知名度の高い大谷翔平をはじめとする各スポーツ界の若きスターと契約して展開したプロモーションが成功し、米国内では今やナイキ、アディダスに次ぐほどにシェアを拡大しているという。欧米の市場調査プラットフォーム「スタティスタ」が2024年3月にスニーカーの人気調査をオンラインで行ったところ、1位がナイキ、2位がアディダスだったが、ニューバランスはコンバースと3位タイにつけた。米経済誌フォーブス電子版によると、昨年の収益はナイキが510億ドル、アディダスが260億ドル、ニューバランスは78億ドルで、トップ2と比べるとまだ差はあるものの、オヤジ御用達のイメージだった時代から比べると大きな躍進となっている。

 実際、米国の人々はどれくらいニューバランスを履いているのか。そして大谷翔平の影響力はいかに……? 大谷のお膝元であるロサンゼルスではなく、米国一の大都市であるニューヨークで探ってみた。

【次ページ】 どう変わった? 現地調査

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