《大谷翔平が契約》「おじさんっぽい運動靴」のイメージ激変…ニューバランスの人気は本当か？ アメリカで取材…MLB選手の証言「オオタニがブランドの顔だ」 

「代理人がシューズを送ってくれたのが最初で、スポンサーになってもらっているわけではないけど、気に入ったから履き続けている。ソールのクッションに弾力があって、履き心地がすごくいいんだ」

　ガルシアのように、マイナー時代から愛用している選手には何人か会った。特に若い選手に多く、ヤンキースで今季先発ローテの一角を担う新星ウィル・ウォーレン、ブルワーズの注目の剛速新人ジェーコブ・ミジオロウスキーも愛用者だ。

　ドジャースでデビューし現在はレイズに所属するメジャー3年目の外野手ジョニー・デルーカに聞くと、こう答えた。

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「僕は2019年のドラフトでドジャースに入って、マイナー時代の最初から、メジャーに昇格してからもずっとニューバランスだよ。スポンサー？　いや、そうだったらうれしいけれどね、残念ながら違うんだ。ただ気に入っているから履き続けてる。他のブランドのものも試したことはあるんだけれど、結局これに戻るんだよね。オオタニがブランドの顔だっていうことには納得だけど、個人的には彼に影響を受けたわけではない。僕はこれまで、足を痛めることが多くて他のブランドは合わなかったんだけど、これはヒール部分がすごく良くて履き心地も抜群で軽い。履いていると速く走れるような気がするんだ」

「昨年からニューバランスを…」

　ベテラン選手にも聞いてみた。

　ショーン・マナイア投手。アスレチックス、パドレス、ジャイアンツを経て現在はメッツでプレーするメジャー10年目の33歳だ。

「ニューバランスを履くようになったのは、昨年からだよ。スポンサーをされているわけではなくて、気に入ったから。ニューバランスといえばショウヘイだと思うし、ショウヘイモデルのスパイクも試してみたことがある。僕は足幅が広いんだけど、ここのスパイクは幅広バージョンもあるので僕にすごく合っているんだ」

　やはりニューバランスといえば大谷というイメージは定着している。だが選手は、シューズ自体を気に入っているから愛用しているというケースが圧倒的だった。

　球場の客席でもリサーチしてみた。

　ヤンキースタジアムがほぼ満員になった日に、混雑する1階コンコースを歩いてみた。行き交う人たちの足元に視線を走らせながら歩いていると、ニューバランスを履いているファンが思っていた以上に目につく。ゆっくり歩いていると5秒に1人はすれ違うという感覚だ。

　果たして、ニューバランスを履いている野球ファンは大谷ファンなのか？

〈つづく〉

#2に続く

「ごめんなさい、野球は観ないわ」「オオタニの大ファンだよ」大谷翔平効果でニューバランスが人気？ アメリカで取材「“おじさんの運動靴”はこう変わった」