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村上宗隆「いろいろ難しかったですね…」ホワイトソックス“格安入団”の舞台裏「2年契約」に隠された意味と“2年後”へ描く「三段階のシナリオ」
posted2026/01/08 06:01
新天地での背番号は「5」。村上宗隆が夢の一歩を踏み出した
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph by
Getty Images
ヤクルトからポスティングによるメジャー移籍を目指していた村上宗隆の新天地がシカゴ・ホワイトソックスに決まった。昨年12月下旬に2年総額3400万ドル(約54億円)での契約がまとまった。事前の予想を下回る契約内容は本当に“安すぎる”のか? 交渉の舞台裏と、契約に隠された飛躍への青写真とは――。MLB担当の山田結軌記者が明かす。〈全2回の後編/前編も公開中です〉
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ロサンゼルス・ドジャースや、ニューヨーク・ヤンキースのような強豪球団に長期契約で入団する――。日本から海を渡る多くの選手たちが理想に描くようなシナリオとは少し、違ったかもしれない。村上宗隆は、入団会見が行われた昨年12月22日、契約に至るまでの複雑な思いをこう明かしている。
「いろいろ難しかったですね。いろいろな決断がありました」
村上が描く「サクセスプラン」
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ホワイトソックスは2年連続でア・リーグ中地区の最下位に沈む。再建への手応えはありつつも、今すぐに地区優勝やポストシーズン進出を実現できる可能性は低い。しかし、実はこの環境こそ、村上が描く“青写真”にマッチしている。
「2年総額3400万ドル(約54億円)」。まとまった契約は、金額的にも事前の予想を大きく下回るものだった。しかし、実はここでポイントとなっているのは「2年」という年数だ。村上が目指すのは、この2年間でメジャーにしっかりと順応して結果を残し、次の大型契約にステップアップすること。その意味でホワイトソックスは、村上の狙いに最もマッチする環境が揃っていると言える。
ホワイトソックスは、同じシカゴに本拠地を置くカブスよりはファン層とメディアが比較的、穏やかで優しい。チーム方針としても若手を起用し続けながら、成長を期す環境がある。村上にはメジャーの投手が投げるスピードボールや、独特の間合いに慣れるために、十分な時間が与えられるはずだ。

