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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
《大谷翔平が契約》「おじさんっぽい運動靴」のイメージ激変…ニューバランスの人気は本当か? アメリカで取材…MLB選手の証言「オオタニがブランドの顔だ」
text by

水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2025/09/04 11:00
大谷翔平やホセ・アルトゥーベ(写真)が契約するニューバランス
どう変わった? 現地調査
まずはシティフィールド。
最初に試合前のフィールド内で調査した。チーム練習が行われている間、招待客が見学のためフィールドに入ってくる時間帯があり、ロープを張られたバックネット前の空間が100人ほどのファンですし詰めとなる。そこにいる人たちがどのブランドのスニーカーを履いているか、隅から隅までチェックした。
ざっと数えて100人中、ニューバランスは10人。
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ちなみに一番多いのはやはりナイキ、次がアディダスという印象。他にはアシックス、リーボック、On、プーマ、アンダーアーマー、コンバース、ヴァンズ、スケッチャーズ、フィラなど、ありとあらゆるブランドが集まっていた。どこのものか判別できなかったスニーカーも多かった一方、スイスのブランドであるOnはニューヨーカーの間で流行しているのか、目立っていた。しかしこれだけ多様なブランドが集まった中でニューバランス10人というのはなかなかなものではないか。
次に調査したのは選手たちが集まるクラブハウスだ。果たして何人がニューバランスを履いているのか。メジャーで出場登録される選手は26人だが負傷者リスト入りしている選手もいるため、クラブハウスにはホーム側なら30~40人分、ビジターチームは26~30人分のロッカーが並んでいる。
ヤンキースはナイキが多い…なぜ?
メッツのホームクラブハウスを覗くと、ざっと数えて7人ほどいた。ニューバランスはチームの顔の1人であるフランシスコ・リンドア内野手が契約アスリートで、シティフィールドの外野客席後方には広告看板も出している。そんなことも関係しているのか、チームに愛用選手が多いという印象だ。
同じニューヨークでもヤンキースはどうかというと、こちらはチームの顔であるアーロン・ジャッジ外野手がナイキの契約アスリートになっている影響か、チームにはナイキ勢が圧倒的に多い。ニューバランスのシューズを持っている、あるいはそろえている選手は7月末にトレードでロッキーズから移籍してきたばかりのライアン・マクマーン内野手ら3人だけだった。ビジター側のクラブハウスを覗くと、エンゼルスは6人、フィリーズは3人、レイズは4人といったところだ。
選手の声「オオタニがブランドの顔」
ニューバランス愛用者である選手に話を聞いてみた。
まず、2019年のメジャーデビューから5年間で7球団に所属しているオリオールズのジャーニーマン、リコ・ガルシア投手。ロッカーに並んでいるシューズはすべてニューバランスだった。
「僕はマイナーでプレーしていた2017年から、もうずっとこれだよ」
なんと大谷がメジャーデビューする前から愛用しているという。



