サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
森保ジャパンに異変「CBにケガ人続出」“E-1組から抜擢”荒木隼人と安藤智哉に注目したい“これだけの理由”「W杯本番で勝ち進むためには…」
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph byJIJI PRESS
posted2025/08/31 11:06
既存の主力メンバーに加えて、「E-1組」から複数の選手を抜擢した森保一監督
メンターではなく…長友佑都も戦力でなければならない
DFでは長友佑都も選出されている。
先のE-1選手権でカタールW杯以来の国際Aマッチ出場を果たし、同大会終了後は所属するFC東京で高いパフォーマンスを発揮している。シーズン開幕当初よりも、明らかにコンディションは良い。
3-4-2-1のシステムに長友を当てはめるのなら、左ウイングバックとして考えるのが妥当だろう。このポジションには中村敬斗の名前がないものの、ファーストチョイスの三笘薫、攻撃の様々なポジションを担う前田大然がいる。長友は序列の3番手だ。
ADVERTISEMENT
その一方、長友はE-1選手権の中国戦で、3バックの左サイドを任された。マッチアップする相手より身長が低いなかで、空中戦で明らかな劣勢を強いられることはなく、地上戦でもフィジカルでやりこまれることはなかった。
長友自身は「ワールドカップに行くことを考えると、まだまだ足りないことが多すぎる。ワールドカップでそのミスをしたら失点につながってしまう、というものもありましたから」と振り返った。厳しい自己評価は頷けるところがありつつも、「守る」ことについてはそつなくこなした印象だ。
9月12日に39歳となる長友は、これまで「勝者のメンタリティ」を植えつける存在と見なされてきた。しかし、本大会では全員が戦力であるべきだ。ベスト16の壁を突き破り、まだ見ぬ高みへ到達するには、長友も戦力でなければならない。
だとすれば、ウイングバックの控えにとどまらず、3バックの左でテストしてもいいだろう。W杯で勝つために必要だと思われることは、すべてやっておくべきなのである。

