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森保ジャパンに異変「CBにケガ人続出」“E-1組から抜擢”荒木隼人と安藤智哉に注目したい“これだけの理由”「W杯本番で勝ち進むためには…」
posted2025/08/31 11:06
既存の主力メンバーに加えて、「E-1組」から複数の選手を抜擢した森保一監督
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戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
JIJI PRESS
ここからは、本番を想定したシミュレーションだ。
日本時間の9月7日にメキシコと、同10日にアメリカと対戦する日本代表メンバーは、DF陣に多くの主力を欠くものとなった。
CBにケガ人続出…「E-1組」のふたりに注目
北中米W杯アジア予選で最終ラインを担った伊藤洋輝、町田浩樹、谷口彰悟、高井幸大、橋岡大樹がリストから外れている。伊藤と町田がケガで離脱中だ。谷口はシントトロイデンで出場しているものの、プレータイムがまだ短い。高井も新天地のトッテナム合流後のケガで、ピッチから遠ざかっている。
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今年6月のインドネシア戦で代表デビューを飾った鈴木淳之介も、新天地コペンハーゲンでリーグ戦のピッチに立っていない。所属クラブのない冨安健洋は、今回も選ばれていない。
コアメンバーで名を連ねたのは、板倉滉と瀬古歩夢のふたりだ。6月のオーストラリア戦に先発した渡辺剛と関根大輝も、選出されている。
板倉は17日のアヤックス加入初戦で、途中交代している。その影響で翌週の試合はメンバー外だったが、直近のリーグ戦でスタメンに名を連ね、移籍後初ゴールをマークした。フル出場はしていないものの、ディフェンスリーダーが弾みをつけて代表に合流してくるのは好材料と言える。
ケガ人が多いなかで、7月のE-1選手権で優勝に貢献したふたりがピックアップされた。
荒木隼人と安藤智哉である。29歳の荒木はサンフレッチェ広島で、26歳の安藤はアビスパ福岡で、3バックの一角を担っている。日本代表の3バックにも対応できることは、ほぼぶっつけ本番だったE-1選手権で示した。
E-1選手権のふたりは、香港戦と韓国戦に揃って先発した。すでに構築された連携が、彼らにはある。セットで招集するのは合理的だ。
広島で3バック中央を任されている荒木は、E-1選手権でディフェンスリーダーの役割を担った。相手の1トップと激しいバトルを演じながら、ラインコントロールをしていった。
安藤は190センチのサイズを持つ。今回招集されたDFでは最長身だ。エアバトルの強さはもちろん、E-1選手権ではビルドアップに好印象を残した。相手の守備ブロックへ縦パスを差し込むだけでなく、自ら持ち出してフィニッシュする場面もあった。

