「リュウノスケ…W杯候補に入るかも」トルシエが繰り返し絶賛“E-1日本代表の18歳”日韓戦推奨スタメンは「左がソウマ、3バックはコガと…」

　猛暑が続く韓国でおこなわれている東アジアE-1サッカー選手権。日本の第2戦の相手は、初戦で韓国に0対3と敗れた中国だった。前半と後半ではまったく異なる様相を示した香港戦から、中3日あけておこなわれた中国戦に、日本は先発11人を入れ替える完全ターンオーバーで臨んだ。

　ベテラン中心の初戦から、若手を多く起用した第2戦。事実上の決勝戦ともいえる最終の韓国戦を見据えた戦いを、フィリップ・トルシエはどう見たのか。香港戦に比べ、内容的には低調だった。ではJリーグで能力を示し、代表に抜擢された若い選手たちの可能性は……。トルシエが語った。〈全3回／第1回からつづく〉

中国戦…多少寛大な見方をしたい

――日本は中国に勝ちましたがそれだけでした。

中国戦、細谷のゴール　©Getty Images

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「そうだが考慮しなければならないのは……私は批判するつもりはない。というのも現状のチーム力を考えて評価せねばならないからだ。

　私の分析は、ノルマは果たされたということだ。日本は失点せずに勝利を得たうえ、フィールドプレーヤーすべての選手がピッチに立った。中国戦で日本は、100％のターンオーバーを実現した。この2試合ですべての要素が出揃いひとつになったといえる。

　次に控える韓国戦――実質的な決勝戦に、日本は自信を持って臨むことができる。森保一監督はこの試合のマネジメントを通して、ポジティブで望ましい環境を整えることができた。

　もちろんプレーの分析もおこなわねばならないが、多少寛大な見方をしたい。練習に十分な時間を割くことができず、多くの新しい選手がグループに加わった。チームのメカニズムに関して、この試合から判断することはできない。私に言えるのは、森保は自分の仕事をやり遂げたということだ。

　韓国戦は、前の2試合を踏まえての選手起用になるのだろう。香港戦と中国戦から得た情報をもとに先発メンバーを決める。そこが興味深い点で、韓国戦はターンオーバーの必要がない。日本にとっての総括の戦いだ。そのために最初の2試合から得た情報を最大限に活用する。森保がどんな態勢で韓国戦に臨むのかが、大きな興味であるといえる。もちろん彼は、優勝するためのメンバーを選出する。ただ、この大会が、W杯の準備に大きく役に立つとは思えないが」

リュウノスケ・サトウには驚いた…モチヅキもだ

――そこは少し違うと思います。

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