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《大谷翔平31歳に》「オオタニは英語もスペイン語も話すから」キケもロバーツ監督も祝福ドジャースでの幸せ…長嶋茂雄は「何より体がいい」 

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NumberWeb編集部

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posted2025/07/05 17:00

《大谷翔平31歳に》「オオタニは英語もスペイン語も話すから」キケもロバーツ監督も祝福ドジャースでの幸せ…長嶋茂雄は「何より体がいい」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

31歳の誕生日を迎えた大谷翔平。ドジャースで仲間とともに、再びの世界一へと邁進する

 キケは陽気な性格のムードメーカーだが、柳原記者によると実はシャイな一面もある。記者が詳細を尋ねても当初は「ペンで書いた」としか答えなかった。しかし食い下がると、「グーグル翻訳を見ながら20分かけて書いた。翔平のロッカーに置いたから反応は分からない。サプライズプレゼントだ」と満足げに語ったという。

 チームメイトたちから愛される大谷の姿が、この日のエピソードからも浮かび上がる。

長嶋茂雄が着目した“大谷の凄み”とは

<名言3>
とにかく彼はこれまでの日本人が持っていないものを持っている。
(長嶋茂雄/NumberWeb 2015年2月18日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/822725

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◇解説◇
 野球界が生んだ国民的スーパースター。現代においては大谷がそれにあたるだろうが、昭和の時代はミスターこと長嶋茂雄だった。その長嶋も、プロに入ってからの大谷が見せる成長曲線に魅了されていた。

 長嶋が着目したのは、雄大な体格とスピードのハイブリッド性だった。

「何より体がいい。(身長も)194、5(cm)あるわけでしょう。それでいてあの身のこなしができる」

 そのうえで続けたのは、投手としてのポテンシャルだったのもまた興味深い。

「あの動きを見ると、やっぱりメジャーのピッチャーだなと思うよ。(球速が)160kmを超えて話題になっているけど、164から165kmは出ると思う。メジャーに行ったってエース、ローテーションの柱になれるピッチャーだよ」

 大谷は2016年のCSファイナルステージ第5戦で登板した際、日本人最速タイ記録となる165kmを記録した。そして海を渡って以降、エンゼルス時代には21年に9勝2敗156奪三振で防御率3.18、22年に15勝9敗219奪三振で防御率2.33、23年に10勝5敗167奪三振で防御率3.14とエース格としての働きを3年連続で見せた。長嶋の“予言”がピタリと当たったことになる。

かつて“ドジャースから誘われた”長嶋も

 なお長嶋は現役時代、ドジャースからの誘いを受けたことがあることで知られる。当初こそ“投手・大谷推し”だったが、アメリカにわたって見せる圧倒的な打棒ぶりを賞賛してきた。そんな長嶋が生前最後、大谷と対面したのは2025年3月に開催されたMLB開幕東京シリーズだった。6月3日に89年の生涯を閉じ、二刀流復活は目にすることはできなかったが――大谷の20歳時から期待を寄せた投手としての姿は、天から見守っているはずである。〈大谷とドジャース特集:つづく〉

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