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ドジャースで異変“じつはベッツが自己ワースト状態”…なぜ? 大谷翔平の“次を打つ”苦悩「2番は難しい。ショウヘイが勝負避けられることも」

posted2025/07/04 06:01

 
ドジャースで異変“じつはベッツが自己ワースト状態”…なぜ? 大谷翔平の“次を打つ”苦悩「2番は難しい。ショウヘイが勝負避けられることも」<Number Web> photograph by Getty Images

ドジャースの天才・ベッツが自己ワーストの状態に…苦しんでいる

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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 ムーキー・ベッツから意外な言葉を聞いたのは6月27日、敵地でのロイヤルズ戦後のヒーローインタビューのときだった。

「今の僕には、ヒットを打つのが本当に難しくなっている。でもバットを振り続けていくし、それでいつか結果が出れば。でもショウヘイが約束の地に連れて行ってくれるので、僕らはただ彼の背中に乗っかっていくだけさ」

 ドジャース戦を中継する専門テレビ局「スポーツネットLA」のインタビュアーに好機で打てて気分が上がったのではと問われ、出てきた言葉だった。その試合では、大谷翔平が今季29号となる先頭弾と、5回無死一塁では同点の適時三塁打を放つ活躍をしていた。ベッツは大谷の同点打の後に貴重な決勝打を放ち、久しぶりにヒーローインタビューに呼ばれていた。

天才ベッツのプライド

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 自分の働きを謙遜し「ショウヘイの背中に乗っかるだけ」という言葉を口にしたのは、今季開幕前後のベッツの発言からすると思ってもみないことだった。今年2月のキャンプがスタートしたばかりの時期、現地のメディアに囲まれ同僚の大谷が投打の二刀流として復活するのが楽しみかと問われると「ノーだね。僕はそんなことは考えていない。ショウヘイは彼のやるべきことをやるだろうけれど、僕にも自分のやるべきことがあって、それは非常に難しいものだ。だから他人がやることに注意を向けるような余裕などない」と素っ気なく答えていたし、開幕間もない4月には米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の取材で自分と大谷のどちらがアスリートとして優れているかと問われて「僕だ。比べるまでもない。もし、どちらが速く走れるかとか、どちらが高く跳べるかとか、そういう話ならショウヘイの方が勝つだろう。でもトータルの能力で考えたら僕の圧勝だ」と語っていた。

【次ページ】 自己ワーストの状態…なぜ?

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