《大谷翔平31歳に》「オオタニは英語もスペイン語も話すから」キケもロバーツ監督も祝福ドジャースでの幸せ…長嶋茂雄は「何より体がいい」

1年前、ロバーツ監督が伝えた「ハッピーバースデー」

＜名言1＞
「ハッピーバースデー」と伝えたが、彼は盛大なお祝いを好まないんだ。
（デーブ・ロバーツ／NumberWeb 2024年7月19日配信）
https://number.bunshun.jp/articles/-/862230

◇解説◇

　今からちょうど1年前、大谷翔平の30歳の誕生日は、控えめながらも温かな祝福に包まれていた。

ADVERTISEMENT

　2024年7月5日、ドジャースのクラブハウスで、大谷を長年追う柳原直之記者が見た光景だ。練習前、内野手のラックスが大谷に笑顔で話しかけ、大谷は親指を立てるサムアップポーズで応えた。近くにいた米メディアによれば、ラックスは「ハッピーバースデー、アイラブユー」と言ったという。

　その日、ロバーツ監督も大谷に粋なプレゼントをしていた。練習後に日本メディアの取材に応じた監督は、試合前に大谷にワインを1本プレゼントしたことを笑顔で明かした。ちなみにロバーツ監督、自身の誕生日には大谷と真美子夫人の夫妻からウイスキーをもらって喜んだというエピソードもある。

大谷とグータッチするロバーツ監督　©Nanae Suzuki

すべての写真を見る（124枚）

　ただ――心づかいの一方で、グラウンドに立つ大谷の本分は野球選手である。5打数無安打に終わったこの日よりも、むしろ翌6日に放った28号ソロでドジャースの5－3勝利に貢献した姿を、ロバーツ監督はこう称えた。

「ストライクゾーンを単純化するだけで、天賦の才能（Natural Ability）を発揮できる。こんな選手は近年見たことない」

キケが「3カ国語お祝いボール」を送ったワケ

＜名言2＞
翔平は英語もスペイン語も流暢に話すから3カ国語で祝ったんだ。
（エンリケ・ヘルナンデス／NumberWeb 2024年7月26日配信）
https://number.bunshun.jp/articles/-/862361

◇解説◇

　前述した大谷の30歳初本塁打は、自身メジャー通算200本塁打に王手をかけるとともに、メジャー通算500得点目という記念すべき一打にもなった。

　この日の試合後、大谷はインスタグラムを更新。ボールの両面に日本語、英語、スペイン語で「誕生日おめでとう」とつづられたボールの画像を投稿した。このボールを贈ったのは、内外野数多くのポジションをこなし、大差時にはピッチャーを務める超ユーティリティープレーヤーの「キケ」ことエンリケ・ヘルナンデスだった。

【次ページ】　長嶋茂雄が着目した“大谷の凄み”とは