サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER

久保建英ら“常連組”を切り崩すのは困難だが…森保監督「ひとつの経験で一気に変わる」日本代表ポジション別“最新序列”「1トップは実質、残り1枠」 

text by

戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

PROFILE

photograph byKiichi Matsumoto

posted2025/06/17 11:03

久保建英ら“常連組”を切り崩すのは困難だが…森保監督「ひとつの経験で一気に変わる」日本代表ポジション別“最新序列”「1トップは実質、残り1枠」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

インドネシア戦でキャプテンマークを巻いた久保建英

町野修斗が躍動した1トップは「実質、残り1枠」

 1トップはオーストラリア戦で大橋祐紀が、インドネシア戦では町野修斗が、スタメンに指名された。

 序列の先頭を往く上田綺世と小川航基は、ポストプレーで攻撃の起点となりながらゴールを狙っていく。3人目以降のFWに求められるのは、彼らと違うスタイルで相手守備陣を脅かすことだ。

 大橋はオールラウンドな能力を持ったストライカーで、DFと駆け引きをしながらボールを呼び込んでいくところに強みがある。しかし、オーストラリア戦では相手が守備重視の戦いを選んできたため、あらかじめスペースが埋められていた。唯一の好機は61分で、藤田から縦パスを引き出して右足を振り抜いた。独力でゴールをこじ開けるタイプではないだけに、周囲の選手と目線を合わせることが活躍の前提になる。

ADVERTISEMENT

 インドネシア戦の町野は、相手CBを背負いながらのポストプレーに力強さを見せた。後半には自らゴールをこじ開けた。9月以降の招集につながる結果を残した。

 その町野と2トップを組んだのが細谷真大だ。町野の交代後は1トップを担い、およそ1年4カ月ぶりの国際Aマッチで自身2ゴール目をマークしている。

【1トップ短評】

 ポストプレーヤーの上田、小川、スピードスターの前田はこのポジションのコアメンバーだ。ケガの連続で代表から遠ざかる浅野拓磨も、トップフォームを取り戻せば競争に戻ってくるだろう。浅野、大橋、町野、細谷、それに古橋亨梧の5人で、残り1枠を争っていく構図か。

森保監督の本音「まだまだ力をつけてもらわないと」

 インドネシア戦後の記者会見で、森保一監督はフレッシュな戦力についてこう話した。

「選び続けるには、まだまだ力をつけてもらわないと」

 そのうえで、「若い選手はひとつの経験で一気に変わる」とし、「最強の代表でポジション争いに食い込んでくることを、大いに期待できる」と語った。

 北中米W杯開幕まで1年を切り、ここから先は徐々に時間との戦いとなっていく。一つひとつのテストマッチが重みを増していくなかで、チームの底上げと活性化につながるタレントの出現が求められる。

GK・DF編とあわせてお読みください>

#1から読む
「まるでMF」21歳“あのCB”が食い込む可能性も? W杯まであと1年…日本代表ポジション別“最新序列”を読み解く「アピールに成功したのは…」

関連記事

BACK 1 2 3
#森保一
#佐野海舟
#遠藤航
#守田英正
#田中碧
#藤田譲瑠チマ
#鎌田大地
#旗手怜央
#堂安律
#伊東純也
#三笘薫
#中村敬斗
#平河悠
#森下龍矢
#佐藤龍之介
#俵積田晃太
#三戸舜介
#菅原由勢
#毎熊晟矢
#久保建英
#南野拓実
#佐野航大
#前田大然
#町野修斗
#大橋祐紀
#細谷真大
#上田綺世
#小川航基
#浅野拓磨
#古橋亨梧
#北中米W杯

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ