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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
久保建英ら“常連組”を切り崩すのは困難だが…森保監督「ひとつの経験で一気に変わる」日本代表ポジション別“最新序列”「1トップは実質、残り1枠」
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/06/17 11:03
インドネシア戦でキャプテンマークを巻いた久保建英
左サイドを担ったのは俵積田晃太、三戸舜介である。FC東京のサイドアタッカーは、オーストラリアを相手に縦への意欲的な仕掛けを見せた。パリ五輪に出場したスパルタ(オランダ)所属の22歳は、背後への抜け出しやクロスで得点と決定機に絡んだ。
5人はそれぞれに持ち味は発揮した。ただ、最終予選の主力を脅かすには、他のポジションよりも強烈なインパクトが必要である。
【ウイングバック短評】
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右サイドには菅原由勢と毎熊晟矢、CBとの併用で関根、橋岡らも控える。左サイドは伊東をスライドさせるオプションもある。守備を固める時間帯なら中山の起用もある。新戦力が序列を変えるのは難しい。
激戦区の2シャドー「序列を切り崩すのは困難」
2シャドーは南野拓実、久保建英、鎌田大地の3人が、定位置を争ってきた。ウイングバック同様の激戦区だが、オーストラリア戦で鈴木唯人が可能性を示した。
ボランチとDFラインの間でボールを引き出し、推進力のあるドリブルでフィニッシュまで持ち込んだのだ。パスの受け手にも出し手にもなれる久保や鎌田と2列目に並べば、周囲と連携しながらフィニッシャーの性格も発揮していけるはず、との期待を抱かせる。
インドネシア戦では久保と鎌田が先発し、後半開始から三戸が左ウイングバックから左シャドーへスライドした。途中出場の佐野航大もシャドーの位置に立った。ふたりとも複数ポジションでプレーできるポリバレントな資質は見せたが、それは彼らに限ったことではない。ウイングバックと同じく、序列を切り崩すのはかなり困難だ。
【2シャドー短評】
久保、南野、鎌田の3人が、ポジション争いをリードする構図は変わらない。三笘や前田大然をこのポジションで使うこともできる。ウイングバックや1トップを含めたコンビネーションもかなり構築されており、新戦力が食い込むのは厳しい。


