トレード“ほぼ確実”菅野智之35歳に「複数球団の思惑が交錯」？…米老舗メディア記者が明かしたホンネ「優勝を狙うほとんどの球団が欲しがる」 

　オリオールズにとっては即戦力の引き換えではなく「次世代の主戦力候補」を増やす育成資産の獲得が主眼となるトレードになるはずだ。

　ちなみに日本のプロ野球界では「トレード」と言われると、出場機会を失った選手が新天地での活躍を期する「戦力外」的なイメージが強いが、MLBでのトレードはむしろ、優勝を狙うチームの戦力強化や、将来を見据えた戦略の一環としてのポジティブなイメージが強い。菅野に関しても、総じて高評価の結果としてのトレード報道ということになる。

菅野は「セカンドウェーブ市場」の中心

　さて、トレイシー氏の話や現地メディアの報道を総合すると、菅野は今夏のトレード市場でザック・エフリン（オリオールズ）やタイラー・アンダーソン（エンゼルス）といった今夏の先発市場で最上位評価を受ける投手たちの去就が決まった後に動く「セカンドウェーブ市場」の中心に位置している。

菅野と同じオリオールズでは、2023年最多勝のエフリンもトレード候補だ　©︎Getty Images

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　主力クラスの先発投手たちの去就が決まる7月中旬以降、カブス、ドジャース、フィリーズ、パドレス、レッドソックス、ジャイアンツ……さらにタイガースまで含め、複数球団が本格交渉に入ると見られている。

　移籍成立の可能性は依然として高く、今まさに市場の熱が上がり始めている。

「短期契約の即戦力先発」という最も動きやすい属性を持つ菅野が、果たしてどのユニフォームをまとうのか――移籍市場のサマーセール本番は、すぐそこまで迫ってきた。