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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
トレード“ほぼ確実”菅野智之35歳に「複数球団の思惑が交錯」?…米老舗メディア記者が明かしたホンネ「優勝を狙うほとんどの球団が欲しがる」
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph byGetty Images
posted2025/06/15 06:01
オリオールズでエース級の活躍を見せる35歳の菅野智之。トレード濃厚と言われているが、獲得を狙う球団はどこなのか
実は各球団にはそれぞれ「好みの選手」の傾向がある。成績面だけでなく、選手のタイプによっても獲得判断が分かれることになる。
「スガノは球速に頼らず打者を打ちとるタイプで、奪三振の数もそれほど多くはありません。ドジャースは三振を奪える投手を好む傾向があるので、慎重になる可能性もあります。もちろん条件次第では獲得に動く可能性も否定はできませんが……優勝を決定づけるような補強を狙う場合は、他の候補に目を向ける可能性があります」
獲得の本命は…今永擁するアノ球団
このように、現地で菅野獲得の“本命”と見られているのがカブスだ。
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今永昇太をはじめ先発陣の故障が相次ぐ中、安定してイニングを消化できる投手を探しており、菅野はまさに理想的な補強ターゲットとされている。複数の米メディアでも、菅野のカブスへのトレード移籍は取り上げられており、プロスペクト供給力のある同球団は交渉成立の可能性が高いと目されている。
その他の候補としてフィラデルフィア・フィリーズやダルビッシュ有と松井裕樹が所属するサンディエゴ・パドレスの名も浮上している。
ここ数年、FA市場やトレードで積極補強を重ねてきたフィリーズは、年俸総額でもリーグ上位に達しており、「今年勝つ」という強い意思が現場とフロントに共有されている。菅野はローテーション後方を埋める存在として、その構想にフィットする可能性が高い。
パドレスはすでに高額年俸を抱えるなか追加投資には慎重になりつつあるが、安定感ある先発投手のニーズは依然として高い。コントロール型の菅野は「ホームランが出にくい球場」として有名な本拠地ペトコ・パークとも好相性で、コストを抑えた現実的ターゲットとして候補に浮上している。

