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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「カタールW杯も、難しいよねという状況からだった」浅野拓磨は“苦境が伸びしろ”…ケガ続きの1年も「可能性0%から1%、2%となるのが楽しい」
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戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2025/06/11 17:00
浅野拓磨のリーガ初挑戦はケガで不完全燃焼だった。来年のW杯に向けて、新シーズンはジャガーポーズ量産を誓う
その時々の環境で何とかプレーできるようにトレーニングしてきた、というところはあります。正直に言うと、マジョルカへ移籍する前から違和感がありました。ドイツでプレーした最後の半年間は、「ケガをしちゃったら怖いな」っていう感覚がずっとあったんです。
ドイツでの最後の半年の不調
——ボーフムでの最後の半年間ですね。
リーグ戦前半戦で5点取って、そのシーズンは絶対2ケタ取ろうと思ったのに、後半戦は1点しか取れなかった。明らかにパフォーマンスが落ちていると感じていて、その原因が足だっていうのも分かっていました。
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——確かにシーズンの最終盤は途中出場が続いて、メンバー外の試合もありました。
そのままコンディションを上げられないかもしれないし、コンディションを回復させて上がっていくかもしれない。どちらの可能性もあるなと感じつつ、もちろん上がっていくほうしか見てこなかったですけどね。いいコンディションを保ちさえすれば、ラ・リーガでも通用する感覚は得ることができたので。
——それはポジティブですね。
そこの自信もありつつ、その自信を発揮する場をケガで逃してしまったのは悔しかったです。でも、やっていくしかない。
スペインでなら違いを生み出せる
——レアル・マドリーとの開幕戦では、いきなりインパクトを残しました。
日本人のラ・リーガの見方として、やっぱりテクニックのある選手の方が合っていると。それはひとりの観客として僕も分かるところですけれど、だからこそ、僕みたいなタイプのほうが絶対にいけるだろうというのが自分の考えで。テクニックのある選手が多いということは、僕みたいな選手は間違いなく違いを生み出せるので。
それはスペインに行く前から感じていて、マジョルカへ移籍してからもイメージどおりの入りかたができました。周りの選手がボールを握れるので、自分も自信を持ってチャレンジできますし。
——それは間違いないですね。

