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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「バイエルン移籍の噂もありますが…?」ブライトン三笘薫28歳が去就について“初コメント”「ミトマにまた会えたらな…」味方GKは“意味深発言”
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2025/05/29 17:40

三笘薫28歳とブライトンGKフェルブルッヘン(22歳)。2人が演出したゴールがプレミアリーグの今季「最優秀ゴール賞」に選ばれた
そして三笘自身も、ステップアップを望んでいるはずだ。行き先は、三笘の望むクラブであることが条件で(※この時点でサウジアラビア移籍の可能性は消滅)、さらに「CL出場権を有している」ことも重要な要素になる。
とはいえ、現時点ではまだ何も決まっていないのだろう。
来季の開幕前に移籍が成立すれば、今回のトッテナム戦がブライトンでのラストゲームになる。こう考えると、三笘がサポーターにお別れの挨拶をしたように見えたことにも納得がいく。
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一方で、ブライトンと三笘、買い手クラブの三者間で合意がなければ、移籍は成立しない。その場合は7月上旬~中旬から始まるプレシーズンの練習や、プレシーズンマッチに、三笘はブライトンの一員として再合流することになる。なので、三笘としては「僕からはほんとに何も言えない」状況なのではないか。
◆◆◆
三笘の取材を終えた後、筆者は別件でGKバルト・フェルブルッヘンから話を聞くことになった。
2月14日のチェルシー戦における「三笘のスーパーゴール」について聞いた後、オランダ代表GKは去り際に笑顔でこう言った。
「Hopefully “see him” again(願わくは、カオルにまた会えたらいいね)」
彼の言葉はまったく予期していたものでなく、筆者は「え?」と驚いた。
しかも、“see him”のところで、エア・クオーツのジェスチャーを示したのである(※会話をしている最中に両手をピースサインにして、それぞれの人差し指と中指をチョンチョンと2回曲げる動作。言っている言葉を、疑い・本気ではないと示すサイン)。
彼の言葉とジェスチャーから判断するなら、「カオルにまた会えたらいい」と口では言っているものの、実際はもう会えないかもね(=移籍する)と暗に示しているようだった。
もちろん、軽い気持ちで口にした可能性もある。フェルブルッヘンの言葉の真意、そしてどの程度の確信を持って話していたのか──その答えは、今夏に明らかになるはずだ。

