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「バイエルン移籍の噂もありますが…?」ブライトン三笘薫28歳が去就について“初コメント”「ミトマにまた会えたらな…」味方GKは“意味深発言”

posted2025/05/29 17:40

 
「バイエルン移籍の噂もありますが…?」ブライトン三笘薫28歳が去就について“初コメント”「ミトマにまた会えたらな…」味方GKは“意味深発言”<Number Web> photograph by Getty Images

三笘薫28歳とブライトンGKフェルブルッヘン(22歳)。2人が演出したゴールがプレミアリーグの今季「最優秀ゴール賞」に選ばれた

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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 あれ、いつもと三笘薫の様子が違うな──。

 記者席から眺めていて、ふとそう感じたのは、試合後のサポーターへの挨拶の時だった。5月25日に行われたプレミアリーグ最終節のトッテナム対ブライトン戦。試合4日前に欧州リーグ優勝を成し遂げ、勝利の余韻に浸るトッテナムを相手に、ブライトンは4−1で完勝した。

 怪我の影響でこの日もベンチスタートだった三笘は、後半開始時から途中出場。左サイドから攻撃を仕掛け続け、試合終盤にはアシストも記録した。しかしチームは8位でシーズンを終え、欧州カンファレンスリーグの出場圏内には届かなかった。

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 試合後のブライトン一行は勝利を喜びながらも、やはり感情を爆発させることはなかった。彼らはサポーターの待つスタンドまで足を運び、1年間支えてくれたファンたちに感謝を伝えていた。

 ムードメーカーのカルロス・バレバやヤンクバ・ミンテが中心となり「オイ! オイ!」の掛け声で、サポーターと勝利の喜びを分かちあう。三笘はいつもと同じように、選手団の2~3列目に位置し、拍手で感謝を伝えていた。

 サポーターとの”儀式”を終えて、選手一行はそろって選手通路口に引き上げ始めた。チームがファンに背を向けて歩き始めたのとは対照的に、一歩前に出て、ファンに感謝の拍手を送り続けていたのが、三笘とCBのヤン・ポール・ファン・ヘッケだった。

 三笘はブライトンサポーターが陣取るスタンドを眺めながら、しばらく拍手を続ける。その隣で、ファン・ヘッケが胸のクラブエンブレムに手を当て、同じくサポーターに感謝の気持ちを表していた。

 普段の三笘なら、チームが引き上げるタイミングで選手通路口に一緒に消えていく。だがこの日は違った。最後まで残って拍手を続けたのである。奇しくも、この2人には今オフに移籍の可能性が取り沙汰されている。

 もちろん単なる思いすごしかもしれない。だが、仮に夏の移籍期間で三笘がクラブを離れるようなことになれば、この一戦が三笘にとってラストゲームになる。もしそうなった場合、筆者はこの光景を忘れないだろうと心に誓った。

「移籍に関する質問は『答えない』」

 そんな予感も、あながち間違いではないなと思い始めたのは、取材エリアに足を踏み入れてからだった。

 三笘を待っていると、まず広報のチャーリー・ハンソン氏が姿を見せた。彼は、日本人記者団にこう伝えてきた。

【次ページ】 「移籍に関する質問は『答えない』」

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