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「じつはあの後、マサさんに電話しました」男子バレー西田有志が“SVリーグへの問題提起”投稿の真意を語る「なぜ、あのタイミングだったのか」
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byNaoki Morita/AFLO SPORT
posted2025/05/16 11:05
選手会設立の発言が話題になった西田有志(25歳)。世界最高峰のリーグになるために、SVリーグに意見交換の場を求めた
意見をただぶつけるだけでなく、建設的に議論を重ねていきたい。批判も覚悟で最も注目を浴びるタイミングでXに投稿した裏には、バレーボールに対するまっすぐな情熱がある。
今シーズン、広島県の会場で運営に当たっていた役員からこんな話を聞いた。
「西田選手はサーブを打つ時に、ボールを渡してくれるボールコレクターに向けて一球ずつ全部『ありがとう』と目を見て伝えていたんです。これぞプロだな、と感心したんですよ」
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その話を西田に伝えると、照れくさそうにしながらも、すぐにこう返した。
「当たり前のことですよ。僕らが試合できるのは、いろんな人たちのおかげ。『ありがとう』って思うから、伝える。特別なことじゃないですよ」
よりよい未来、SVリーグのために。“大人になった”西田が先陣を切る。

