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「高橋藍もダマされた…」味方も惑わすセッター大宅真樹(30歳)の“絶品トス”「マジで怖い」から始まったSVリーグ初代王者への道のり
posted2025/05/09 11:07

高橋藍ら豪華なアタッカー陣を操り、サントリーサンバーズ大阪をSVリーグ初代王者に導いたセッター大宅真樹(右)
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Yuki Suenaga
「真樹さんは、勝ち方を知っているセッター」
サントリーサンバーズ大阪のセッター大宅真樹を一番近くで見てきたチームメイトの西田寛基はこう語っていた。
その言葉を、今季も大宅が証明した。
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5月5日まで行われたバレーボールのSVリーグ・ファイナルで、サントリーはジェイテクトSTINGS愛知に2連勝し、SVリーグ初代王者に輝いた。
Vリーグという名称だった昨季からの連覇。しかも5季連続でファイナルに進出し、そのうち4度優勝している。
今季を最後に引退する西田は、控えセッターとして6シーズン共に戦い、大宅が「試合中にすごく声もかけてくれるし、セッターとして一番信用できる選手。2人で作ってきたものが大きいので、僕にとってサントリーでバレーをやる以上は欠かせない存在」と信頼を置く選手だ。
その西田が言う「勝ち方を知っている」とは。
「チョイスが素晴らしいというか、最善のチョイスを毎回やっている。本当に“見えている”。感性なのか……相手がこうやってくるとわかってるんです。普通だったらディマ(ドミトリー・ムセルスキー)をチョイスするところで、(ミドルブロッカーの)鬼木(錬)とかに行くんで、『マジか!』って」