酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
巨人電撃移籍リチャード「中田翔や筒香嘉智と同等、山川穂高超えのシーズン本塁打数」ソフトバンク“二軍の帝王”とスターの成績は紙一重だった
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/05/14 11:05
巨人への電撃トレードが決まったリチャード。ソフトバンク二軍時代の成績は名だたるスラッガーと同等以上の成績を残している
〈二軍のシーズン最多本塁打記録〉
2009年 中田翔(日本ハム)
82試合322打数105安打
30本塁打95打点 打率.326 OPS1.212
2022年 リチャード(ソフトバンク)
93試合315打数73安打
29本塁打84打点 打率.232 OPS.910
2010年 筒香嘉智(湘南)
102試合418打数121安打
26本塁打88打点 打率.289 OPS.759
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2005年 竹原直隆(ロッテ)
82試合268打数84安打
23本塁打57打点 打率.313 OPS.936
2016年 山川穂高(西武)
64試合237打数79安打
22本塁打64打点 打率.333 OPS1.066
リチャードの29本塁打はウエスタン記録…山川は?
2017年 陽川尚将(阪神)
105試合391打数110安打
21本塁打91打点 打率.281 OPS.718
2010年 大田泰示(巨人)
101試合407打数108安打
21本塁打70打点 打率.265 OPS.684
2014年 山川穂高(西武)
77試合277打数89安打
21本塁打62打点 打率.321 OPS1.017
2009年 岡田貴弘(オリックス)
65試合258打数76安打
21本塁打59打点 打率.295 OPS.974
2019年 A.メヒア(広島)
73試合231打数70安打
21本塁打56打点 打率.303 OPS1.014
2005年 喜田剛(阪神)
86試合271打数82安打
21本塁打55打点 打率.303 OPS1.028
2017年 X.バティスタ(広島)
48試合177打数65安打
21本塁打49打点 打率.367 OPS1.196
1位には、中田翔の名前がある。大阪桐蔭高から2007年、高校ドラフト1巡目で日本ハムへ。投手としての期待もあったが、プロでは打者に専念し、2年目の2009年に、ファーム記録の30本塁打を記録。OPS1.212はすさまじい。この年、一軍でも初出場、翌年からは一軍に定着し、打点王3回、勝負強いクラッチヒッターへと成長していった。
先ほど紹介したリチャードがウエスタン記録の29本塁打を打っているが、3位は現DeNAの筒香嘉智。

