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涙のドジャース佐々木朗希、不振のナゼ「球速・回転数不足+スプリットのストライク率24.1%」で窮地…対照的な「無四球好投」は今永昇太と誰? 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byHarry How/Getty Images

posted2025/04/02 17:22

涙のドジャース佐々木朗希、不振のナゼ「球速・回転数不足+スプリットのストライク率24.1%」で窮地…対照的な「無四球好投」は今永昇太と誰?<Number Web> photograph by Harry How/Getty Images

メジャーデビューから2試合、制球に苦しんでいる佐々木朗希。本来のポテンシャルを放つ時は来るか

〈大谷翔平/ドジャース〉
2025年 6試21打6安2本2点2盗7球6振 率.286 OPS1.083
3月18日カブス戦 5打2安0本0点0盗0球1振
3月19日カブス戦 3打1安1本1点0盗2球0振
3月27日タイガース戦 4打2安1本1点0盗0球0振
3月28日タイガース戦 4打1安0本0点0盗1球1振
3月29日タイガース戦 2打0安0本0点1盗2球1振
3月31日ブレーブス戦 3打0安0本0点1盗2球3振

 昨年の初本塁打は9試合目。今年は2試合目だから上々の滑り出しで、盗塁も2つ成功している。ただ左手をついたスライディングや、手でベースタッチするケースが散見されるのが気になる。チームの投手陣はIL(負傷者リスト)入りが続出し、大谷は投球練習を再開した。意外と早い投手復帰があるかもしれない。

〈鈴木誠也/カブス〉
2025年成績 7試30打6安1本3点0盗3球15振 率.200 OPS.632

3月18日ドジャース戦 4打0安0本0点0盗0球1振
3月19日ドジャース戦 4打0安0本0点0盗1球3振
3月27日Dバックス戦 5打1安0本0点0盗0球2振
3月28日Dバックス戦 4打1安0本0点0盗0球2振
3月29日Dバックス戦 4打0安0本0点0盗0球3振
3月30月Dバックス戦 4打2安1本2点0盗1球1振
3月31日アスレチックス戦 5打2安0本1点0盗1球3振

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 東京シリーズでは全く振れていなかったが、アメリカの開幕シリーズでは本塁打も出て、4月1日のアスレチックス戦でも2号本塁打を放っている。しかし7試合連続の15三振はいただけないか。

今永は7回無四球無失点、松井裕樹も…

〈山本由伸/ドジャース〉
2025年成績 2登1勝0敗10回8安2本3球14振 率2.70

3月18日カブス戦 5回3安0本1球4振 責1(72-48)〇
3月28日日タイガース戦 5回5安2本2球10振 責2(91-58)

 2試合とも5回で降板。キレのある速球とスプリッターのコンビネーションで三振の山を築いている。被本塁打が増えそうなのが懸念材料。次回は6回まで投げることを目指したいところ。

〈今永昇太/カブス〉
2025年 2登1勝0敗11回3安0本6球6振 率0.82

3月18日ドジャース戦 4回0安0本4球2振 責0(69-43)
3月29日Dバックス戦 7回3安0本2球4振 責1(91-63)〇

 150km/hそこそこだが高回転のフォーシームが威力を発揮している。29日のダイヤモンドバックス戦は打たせて取る投球がさえていた。スティール、ボイド、タイヨンと他のローテ投手がぱっとしないので、今年も今永への期待が高まるところだ。

〈菅野智之/オリオールズ〉
2025年 1登0勝1敗4回4安0本2球1振 率4.50

3月30日ブルージェイズ戦 4回4安0本2球1振 責2(73-45)●

 ブルージェイズ戦では1回、先頭のビシェットをいきなり歩かせヒットを2本打たれて2失点。しかし2回、3回、4回と無失点に抑えた。両腕がつって緊急降板したが、今後もQS(6回以上自責点3以下)を目標にベテランらしい投球を見せるのではないか。

〈菊池雄星/エンゼルス〉
2025年 1登0勝1敗6回5安1本0球5振 率4.50

3月27日ホワイトソックス戦 6回5安1本0球5振 責3(87-58)●

 27日のホワイトソックス戦、2回に先頭スレイターに本塁打、バーガスに2点タイムリー二塁打を打たれたものの、他の回は抑えた。負け投手になったが無四球でQS(クオリティスタート)。可もなし不可もなしのスタートか。

〈前田健太/タイガース〉
2025年 1登0勝0敗2回2安1本1球3振 率9.00

3月29日ドジャース戦 2回2安1本1球3振 責2(29-20)

 ローテを外れた中で先発復帰を目指すが、29日のドジャース戦ではいきなりトミー・エドマンに一発を食らうなど2失点。まだ浮上の糸口は見いだせない。

〈松井裕樹/パドレス〉
2025年 2登0勝0敗2.2回0安0本0球5振 率0.00

3月27日ブレーブス戦 1.2回0安0本0球2振 責0(23-14)
3月31日ガーディアンズ戦 1回0安0本0球3振 責0(15-9)

 27日のブレーブス戦、4回2死から3番手で登板し、6回1死まで5人の打者を抑えた。31日のガーディアンズ戦では三者三振と、今のところ完璧。チームには元阪神のスアレス、アダム、モレホンなど優秀な救援投手がそろっている。松井は無失点を続けて、セットアッパーの地位をつかみたいところだ。

マイナーの青柳、藤浪らの状況は?

 パドレスのダルビッシュ有とレッドソックスの吉田正尚はILに入っているが、すでにトレーニングを開始している。ナショナルズの小笠原慎之介はマイナースタート。マイナー契約の元阪神・青柳晃洋は、フィリーズ傘下のAAAリーハイバレーで29日に登板するも0.2回自責点1、4つの四死球を与える乱調だった。同じくマイナー契約の藤浪晋太郎はマリナーズAAAのタコマで1回自責点1、1与四球の内容だった。

<メジャー特集:つづく>

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