「そこは…うーん」初登板直後の佐々木朗希が言い淀んだ“ある質問”…3回で交代は「簡単な決断」ドジャース監督の発言に見えた“リアルな期待度”

　汗を拭う佐々木朗希の背中を押すように東京ドームには拍手が沸き起こり、「がんばれー！」と声援が飛ぶ。3回、1死満塁とピンチは続く。ブルペンではすでにリリーフ投手の準備が進むなかで、マイケル・ブッシュ、マット・ショウを連続三振に抑えて右手を強く握りしめると、観客席からは大歓声が飛んだ。

「日本のファンの皆さんが作ってくれた独特な、素晴らしい雰囲気の中で投げることができてよかった。スプリングトレーニングから練習してきた中で、一番まっすぐ自体はよかったですし、コントロールは乱れてしまう部分はあったんですけど、それ以上に自分の中でよかった時のいい感覚があった」

3回、満塁のピンチを何とか1失点でしのいだ佐々木朗希の表情　©Nanae Suzuki

すべての写真を見る（118枚）

会見で言い淀んだ“ある質問”

　夢への第一歩を、佐々木は安堵の表情で振り返った。3回56球1失点、被安打1、奪三振3。収穫も、課題も大いにあったマウンドだった。試合後の記者会見でただ一つ、言い淀んだ瞬間があった。

【次ページ】　会見で言い淀んだ“ある質問”