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「争奪戦、疲れた」「6600円炭酸ボトルが抱き合わせ」ドジャースvsカブス大盛況のウラでチケット販売騒動“5つの問題”「転売対策ほぼなし」
text by

AkiAki
photograph byNanae Suzuki
posted2025/03/31 11:02
ドジャースとカブスが東京ドームで戦った開幕戦シリーズ。1枚6万円した席もあった中で、チケット争奪戦の騒動には課題が残った
6600円炭酸ボトルとの抱き合わせ販売も
[課題2:不透明な抱き合わせ販売と特別手数料]
あるプレイガイドの有料会員向け先行抽選では炭酸ボトル(1本6600円)が無条件で加算されるチケットが販売された。もちろん大企業なので法律的な部分はクリアされた上でのこの方式だとは思うが、ファミコンの「ドラゴンクエストと他のゲームソフト」との抱き合わせ販売を思い出した。
仮に家族4人で申し込むと高額なチケット代に加えて4本で2万6400円。お土産になるとはいえ4つ必要かといえば疑問だろう。チケットはやはりチケットだけで売り出すべきだと思う。加えて、通常のチケット「手数料」に加えて「特別手数料」も徴収される形となっており、やはりチケットを入手したいファンの心理を利用して上乗せしていると感じてしまった。
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[課題3:無限に出てくるスポンサー枠]
入手できないファンが多いにも関わらず、スポンサーによるプレゼントキャンペーンは毎日のように発表されていた。その枠を一般販売に回してくれよ――というのが本音だろう。基本は一定の条件をクリアする必要があり、お茶やビールなど日用品であればまだ手の届く範囲で納得するが、中には期間中の車の売買と、もはや野球の本分とはほど遠いキャンペーンも実施された。
スポンサーは、ビジネスチャンスを広げるためにお金を出している。それは理解するが、野球ファンから見ると逆効果では? という声も聞かれた。今後の開催でもキャンペーンは行われると思うが、庶民でも手の届く、かつ野球の応援にも繋がるキャンペーンになることを期待したい。
リセール機能が設置されず、転売対策も…
[課題4:リセール機能設置なし]
十分な準備期間があったにも関わらず、転売禁止を設定したのだからなぜ準備できなかったかという疑問は今でも残る。
二次流通サイトでは1枚200万円で転売されていることがニュースとなった。今回のチケットを「定価」で譲る人はほぼいなかっただろうし、定価でリセールしたものが高額再転売される可能性もある。とはいえ、形式的になったとしても公式リセールは電子チケット化するなどして対応すべきだったと考える。
[課題5:転売対策ほぼなし]
ここが一番対策強化すべき点になるだろう。

