「争奪戦、疲れた」「6600円炭酸ボトルが抱き合わせ」ドジャースvsカブス大盛況のウラでチケット販売騒動“5つの問題”「転売対策ほぼなし」 

　アメリカでは合法だが、日本では不正転売禁止法により「定価を超えての業としての転売」は認められていない。「業」の部分は曖昧だが、1枚であっても高額の場合は「業」とされた事例もある。今回は1枚150万円、200万円と高額の出品がどんどん売れていったようだ。チケットを取れなかったファンからすると許せない行為であろう一方で、このような高額ならテレビ観戦で我慢しようとなる気持ちも理解できる。

　主催者側の対策が数件の無効化の発表のみと、不完全なまま終わってしまった印象だが、二次流通事業者に対する開示請求等が行われているという。販売全件をしっかり精査することが今後の抑止力に繋がるので、地道に取り組んでほしいと願う。

不正転売を減らすための方策は？

　不正転売を少しでも減らすには、すでに音楽系のライブなどで行われている「申し込み時に同行者も含めて登録」「会場での同行者を含めての本人確認」なども効果的な手段ではないか。ほかにも、マイナンバーカードを活用することで1人の大量購入を防ぎ、転売防止に繋げることもできよう。

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　プレイガイドは1社、1回の先着（もしくは抽選）販売のみ、が一番公平かつシンプルな販売方法に思えるが、改革は一筋縄ではいかないだろう。来春にはWBC日本ラウンドの開催も迫っている。今回の課題をひとつでも多く解決し、チケット争奪戦の時点で「疲れてしまう」ファンが減ることを願う。

　そんな中でMLB開幕戦を観戦できた筆者は、僥倖に恵まれた以外の何物でもなかった。気を取り直して、その貴重な空間を味わった記憶を残そうとも思う。〈つづく〉

#3に続く

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#3

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#2

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#1

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