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じつは2回にあった佐々木朗希の“異変”「肩で大きく息を…」ドジャース初登板で起きた“押し出し四球”までの異様な緊張感…記者が見た全真相 

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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posted2025/03/21 11:01

じつは2回にあった佐々木朗希の“異変”「肩で大きく息を…」ドジャース初登板で起きた“押し出し四球”までの異様な緊張感…記者が見た全真相<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

3月19日のメジャー初先発。佐々木朗希は3回満塁のピンチをなんとかしのぎ切った

 鈴木誠也との初対戦では163kmをマークして球場中がどよめいた。初回は三者凡退に抑えたが、“異変”は2回のマウンドで訪れる。先頭打者のマイケル・ブッシュへの投球は、全て外角高めに抜けて4球続けてボール。初めてランナーを背負った場面で、続くマット・ショウへの2球目にピッチクロック違反を取られてボールが宣告された。

3回に起きた“押し出し四球”

 ランナーがいる場合は、ボールを受け取ってから18秒以内に投球動作に入らなければいけないが、少し間を置いて打席に入ったショウの動きに気を取られて動作がワンテンポ遅れた。ショウはショートライナーに打ち取ったものの、1死一塁で迎えたダンスビー・スワンソンの4球目は完全にモーションを読まれて盗塁を献上。さらに四球を与え得点圏に走者が進み、佐々木は思わず肩で大きく息をついた。

 この場面は併殺で乗り切ったものの、3回はさらにピンチを迎えた。1死からジョン・バーティーに内野安打を許すとやはり悠々と盗塁を決められてしまう。イアン・ハップ、鈴木に連続四球を与えて迎えたカイル・タッカーに押し出し四球。ストレートが暴れ出し、空振りを奪いたいスプリットの制球にも苦しんでボール球をはっきり見極められた。《後編に続く》

#2に続く
「そこは…うーん」初登板直後の佐々木朗希が言い淀んだ“ある質問”…3回で交代は「簡単な決断」ドジャース監督の発言に見えた“リアルな期待度”

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