核心にシュートを!BACK NUMBER
日本vsインドネシア先発予想…ケガの上田綺世→小川航基、では谷口彰悟不在の3バックは?「僕らの方が成熟しているかな」久保建英らが語る展望
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/11/15 11:05
オーストラリア戦の先発だった上田綺世と谷口彰悟がケガで未招集。インドネシア戦はどんな11人でキックオフを迎えるか
インドネシアが今回の予選で思わぬ奮闘を見せているとはいえ、彼らは前節終了時点(4試合消化時点)で勝ち点3。最下位の中国に得失点差でかろうじて上回っていたチームである。そして14日に他会場で行なわれた2試合を受けて、暫定最下位に沈んでいる(W杯出場圏内となる2位オーストラリアと勝ち点3差で大混戦だが)。
そんな相手との試合で厄介なのは、先に失点すること。そうなると、インドネシアの選手に加えて、スタンドを埋める7万人が一気に守り切ろうとする空気を作り、日本を苦しめてくるケースも考えられる。
豪州戦の失点を選手たちはどう捉えているか
では、日本の守備はどうか。最終予選の4試合で相手に許した枠内シュートは以下の通り。
中国戦:0本
バーレーン戦:1本
サウジアラビア戦:2本
オーストラリア戦:0本
そして、失点はオーストラリア戦の1点、オウンゴールだ。町田は先日のインタビューで、失点シーン前に起きた自身のバックパス後の意思統一を課題に挙げていた。(https://number.bunshun.jp/articles/-/863691)
「流れのなかで自分たちの陣形が崩れることはあると思うのですが、そのときに不用意なボールロストをしないために何をすべきかをもっと考えたいです。(鈴木)彩艶にボールが渡ったときにどういうサポートを作るのかを考えないといけない。(相手最終ラインの裏に)長いボールを送って裏返すのでも良いと思うし……全員の意識が統一しきれていなかったから出た問題だと思います。『陣形が崩れているのなら、無理してつながなくてよい』とみんなが感じる必要があったのかなと」
板倉と遠藤にも聞いてみると
気になるのは、他の選手はどうとらえているのかである。
そこで、今回の合宿でDFラインのリーダーとなる板倉滉と、オーストラリア戦は体調不良で欠場したキャプテンの遠藤航に、直接聞いてみた。
板倉は今回、中央のリベロへとポジションを移すことが濃厚だ。彼はこう振り返った。
「攻めているところから、キーパーまでボールが渡ったときの全員のポジショニングや戻るところは、修正しないといけないと思います。とはいえ間違いなく、後ろの選手だけで守らないといけない状況がある。チーム全員で準備する部分は共有しつつも、まずは、個々で戦う。そこも大事になってくると思います」
板倉が挙げたのは、判断のミスが起きたとしても、それを個人の力で補う重要性だった。
では、キャプテンの遠藤はどうか。インドネシアメディアがごった返している記者会見の場で、筆者の問いかけにこう答えた。