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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「楽天は球団のナカがゴタゴタだから…」「今のソフトバンクは正直ワクワク感が足りないね」NHK解説者が本音で語る、ドラフト評価《パ・リーグ編》
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph byJIJI PRESS
posted2024/11/14 17:04
今年のドラフトで注目が集まった清原正吾(慶應大)。取材の最後に、武田氏は清原にエールを送った
「やっぱり、2000年代のホークスを見ている身としては、今のチームはワクワク感が足りないね。当時は、城島健司、松中信彦、小久保裕紀とか30本以上打つバッターが並んで、ピッチャーも斉藤和巳、新垣渚、杉内俊哉とか球界を代表するような選手がいた。今は、野手も投手も当時のようなレベルのスターがいない気がする。チームは強いし、みんなそつなくこなすんだけど、そうじゃなくて俺はもっと圧倒的なパフォーマンスをする選手を見たい。俺はホークスファンだから、ホークスには頑張ってもらいたいよ」
「日ハムって練習しないんだよ」
日ハムも宗山を指名したが、クジを外し、注目右腕の柴田獅子(福岡大大濠)を1位で獲得した。
「獅子も力のある真っ直ぐを投げる。バッティングもいいみたいだから、センスがあるんだろうね。高校生だから、一軍で通用するまで3年はかかるだろうけど楽しみな選手をとったと思います。ちなみに、日ハムでも明治の後輩の浅利太門が3位指名を受けているんです。夏に見に行ったときは、ボールがヘロヘロでダメだと思ったけど、持ち直した。すぐに一軍で投げるのは難しいかもしれないけど、後輩として頑張ってほしいね」
日ハムは今季2位となり、新庄剛志監督のもとで着実に力をつけている。来季こそは優勝を、という悲願をファンは抱いているだろう。
「ただ、日ハムって練習しないんだよ。俺がいたときも全然練習しなかったし、これは球団の体質としてある。今季2位になったことで、選手が調子に乗っちゃって練習しなくなる恐れはありますよ。だから、そこを引き締めてしっかり野球に取り組んで、次こそ優勝を果たしてほしいね。来季、優勝したら常勝軍団になっていくかもしれない」
「西武はバッターが小粒すぎる」
同じく宗山を指名した西武は、結果的に齋藤大翔(金沢高)を1位で獲得。チームが低迷する中で、ドラフトを含めて補強は急務だ。
「西武はやっぱり野手が厳しいね。打てない。だから、今回も野手を多くとったんでしょう。齋藤は守備はうまいけど、バッティングはまだまだ。2位の渡部聖弥(大商大)らも含めて、低迷する西武を押し上げてほしい」
西武は成績不振によって松井稼頭央監督が解任され、新たに西口文也が就任した。