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「私はウワサ話で人を評価しない」森保一監督が明かす真相…物議の“守田発言”のあと「守田英正と2人だけで話した」《最強日本代表のウラ側》

posted2024/10/17 11:25

 
「私はウワサ話で人を評価しない」森保一監督が明かす真相…物議の“守田発言”のあと「守田英正と2人だけで話した」《最強日本代表のウラ側》<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

NumberWebのインタビューに応じた森保一監督(56歳)

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph by

Keiji Ishikawa

サッカー日本代表、森保一監督のインタビュー。10月15日のオーストラリア戦では1-1と引き分けたもののW杯最終予選でここまで4戦無敗、18得点1失点とトップを独走する日本代表。森保監督に聞くマネジメント、そして「過去最強」と言われるチームの裏側。【全2回の前編/後編も公開中】

◆◆◆

「ウワサ話で人を評価しない」

 もし職場で上司への批判が聞こえてきたら?

 批判が妥当かどうかにかかわらず、組織内に一定の気まずさが漂うことは間違いない。威厳を損なわないために聞かなかったことにする、もしくはなかったことにする上司が日本では多いのではないか。批判を真正面から受け止めると、反作用で組織がバラバラになりかねない。問題意識の熱が自然消滅するのを待つのが得策だ。

 しかし、日本代表を率いる森保一監督の流儀は違う。

 批判が聞こえてきたときには、目を背けず、批判を口にした本人に会い、膝を突き合わせ、どんな思いを抱えているかに耳を傾ける。

 森保監督はJFAハウスで行ったインタビューにおいて、目に力を込めて言った。

「噂話で人の評価を下すのは正しくない。本人に真意を確認して評価します。やっぱり本人に直接確かめないと、真実かどうかわからないので。そのうえで同じ道を進むのか、違う道に分かれるのか決めます」

 その際に大切にしているのが、相手に先に話をしてもらうことだという。

「必ず相手に最初に話してもらいます。最初にこちらから何か言いすぎると、その話に沿って答えが返ってくるので。真意をわかったうえで判断したいんです」

 少ない情報で決めつけず、当事者に耳を傾けることから始める――。それが森保流の危機管理術である。

“守田発言”「言葉の真意を聞きました」

 それが発揮されたのが、アジアカップ敗退後の“守田発言”だった。

 今年2月、日本がアジアカップ準々決勝でイランに敗れた試合後、守田英正はミックスゾーンでこう話した。

【次ページ】 “守田発言”「言葉の真意を聞きました」

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