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怒るイングランドサポーター「前半からブーイング」敵将トゥヘルは顔を覆い…「それでも日本代表は冷静だった」カメラマンが聖地でとらえた決定的瞬間

posted2026/04/05 11:03

 
怒るイングランドサポーター「前半からブーイング」敵将トゥヘルは顔を覆い…「それでも日本代表は冷静だった」カメラマンが聖地でとらえた決定的瞬間<Number Web> photograph by Masashi Hara

鋭いカウンターから決勝ゴールをあげた三笘薫。イングランド撃破の立役者となった

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原壮史

原壮史Masashi Hara

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Masashi Hara

聖地ウェンブリーでサッカーの母国イングランドから歴史的な初勝利をあげた日本代表。顔を覆う敵将トゥヘル、帰路につくイングランドサポーター、そして日本代表選手の“意外なほどの冷静さ”……。カメラマンが目にした、忘れがたい光景とは? 写真とともにリアルな現地の模様を伝える。(全2回の2回目/前編へ)

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 イングランド対日本の試合終盤、約8万人を集めたウェンブリー・スタジアムは一気に空席が目立つようになっていた。「今日は負けだ」。現地サポーターの多くはそう見切りをつけて、帰宅の途についたのだ。

 そんな景色を生み出したのは、紛れもなく日本代表の選手たちだった。「歴史的初勝利」という表現も、決して大げさではないだろう。

「いつもとあまり変わらない」日本代表の“冷静さ”

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 撮影していて印象深かったのは、敵地で強豪を撃破しようとする選手たちの表情から読み取れる冷静さが、気迫を上回っていたことだ。いい意味で、普段とあまり変わらなかった。上田綺世が序盤にシュートを外したときに悔しさを露わにして以降、「表情モノ」の写真はSDカードに記録されていない。

 決して普段通りの負荷の試合ではなかったはずだ。たとえば、イングランドの攻撃陣に日本が1対2の数的優位を作って対応し続けることができたのは、広範囲に渡って対人の強さを発揮した佐野海舟の存在があってこそだが、序盤はニコ・オライリーとの競り合いで吹き飛ぶ場面もあった。「もっと上げなければ」という出力調整を経て、好パフォーマンスを継続したのだ。

 対強豪モードの出力で冷静に立ち回るこの日の日本代表は、強かった。

最も“表情が豊かだった”のは敵将トゥヘルだった

 もうひとつ、この勝利の価値を担保する証拠がある。

 日本代表とは対照的に、最も表情が豊かだったのがイングランドのトーマス・トゥヘル監督だったことだ。ハリー・ケインやジュード・ベリンガムといった主力が日本戦に出場できなかった、という悩ましさもあったが、自身の判断で採用したフィル・フォーデンのゼロトップは全く機能せず。前半途中から呆れたような表情を浮かべていた指揮官は、終盤に長身センターバックのハリー・マグワイアを投入した。

【次ページ】 三笘薫のシャドーは「対ファン・ダイク」にも有効か

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