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「イングランド記者たちが沈黙…まるでお通夜」その一方、三笘薫と鎌田大地が試合直後に意外な本音…“テレビ中継には映らなかった”森保ジャパン舞台ウラ
posted2026/04/03 11:01
イングランド戦で躍動した鎌田大地と三笘薫
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矢内由美子Yumiko Yanai
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AFLO
試合後のミックスゾーンはひっそりと静まりかえっていた。上手のスペースで選手を待つイングランドのジャーナリストたちが押し黙ったままになっている。通常ならば勝っても負けてもそれなりにざわついているものだが、聖地ウェンブリーでの屈辱的な敗戦は地下に設けられた取材エリアをお通夜のような空間にしていた。
一部がガラスになっている扉の向こうでは、スコットランド戦に続いて左センターバックで先発したDF伊藤洋輝が、この日ベンチ外だったイングランドのエースFWハリー・ケインと話し込んでいる姿が見える。伊藤が「バイエルン」というトップクラブで日常を過ごしている現実を映し出した光景だ。会話は数分間続いた。内容はもちろんうかがい知れないが、ケインは終始厳しい表情を浮かべていた。
鎌田の表情に浮かんだ“充実感”
イングランドメディアにならって静かに選手を待っていた日本のメディアの前に、最初に姿を現したのはMF鎌田大地だった。所属するクリスタルパレスでウェンブリー・スタジアム過去3戦全勝と相性抜群の鎌田は、イングランド戦に先発出場し、中盤の底をベース位置にしつつ最終ラインまで落ちてのビルドアップから前線での攻撃関与まで幅広い役割を高い水準でこなした。
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1-0の勝利に貢献し、これで“ウェンブリー個人4連勝”。「ここは非常に良い思い出があるし、多少なりともチームに貢献し続けている実感がある。選手として嬉しい」と言い、いつもながらのひょうひょうとした表情の中に充実感を漂わせた。
先制の場面では、MF三笘薫がイングランドFWコール・パーマーからプレスバックでボールを奪ってショートカウンターを発動すると同時にFW上田綺世とともに一気呵成して、素早いパスで攻撃のテンポを瞬時に上げた。日本が耐える時間は長かったが、その中で緩急のある攻撃を仕掛ける好機を逃さなかったのが鎌田だった。
イングランド戦の前日には、ここ数年間に日本が歴史的勝利を収めてきたドイツ、スペイン、ブラジルとの試合は逆転勝ちがパターンとなっていたことを踏まえたうえで、本音は先制して勝ちたいのか、やはりできるだけ0-0の時間を長くしたほうがいいと考えているのか、そのあたりを聞かれ、鎌田はこのように答えていた。

