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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「藤浪、来年は契約ないだろうけど…」NHK解説者が語る、藤浪晋太郎30歳“戦力外通告”からの復活プラン「まだ30歳…オファーする球団も出てくる」
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph byAFLO
posted2024/09/06 18:11
7月、2Aマイナーリーグでリハビリ登板する藤浪晋太郎。その後、事実上の“戦力外通告”を受けた
「多分投げないだろうけど、今シーズンは復帰しなくていいと思うよ。ふくらはぎの怪我は治りづらく、癖にもなりやすいから無理しないほうがいいです。来年は5年契約の3年目。今年クビってわけじゃないから、急がなくてもいいんですよ。でも、千賀も今永も日本で故障しがちだったのにメジャー1年目ではローテを守れるんだから不思議だよね。メジャーのために日本で休んでたんじゃないかって思うくらい(笑)」
メジャーはボールの滑り具合やマウンドの硬さなど日本との環境の違いが指摘され、そこへのアジャストを日本人投手は求められる。もちろん、環境の違いは怪我のリスクも高めるのだが、今永や千賀はうまく1年目に調整したのだろう。
「これだけ投げられたら、投手としては最高」
昨今はピッチクロックの導入など投手を取り巻く環境の変化は著しいが、そのなかでも武田氏の評価が高い日本人投手は松井裕樹(パドレス)だ。
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松井は今季リリーフとして60試合に登板し、防御率は3.60(9月4日時点)。メジャー1年目からフル回転の活躍だ。
「松井はすごい頑張ってるよね。僕は、彼の投げ方的にメジャーのボールが滑ると思っていましたが、杞憂でしたね。あと松井は投球動作に入るまでが長い方なのでピッチクロックへの対応も不安でしたが、見事にアジャストしていますね。多分、今季は70登板するでしょう。2試合に1回まではいかないですが、それくらいのペースで1年投げ切るのはたいしたもんですよ。これだけ投げられたら、投手としては最高です」
「藤浪、来年は契約ないだろうけど…」
一方、バッターで気を吐いているのが鈴木誠也(カブス)だ。鈴木は8月は4本のホームランを放つなど、今シーズンは打率.276、ホームラン19本、打点64。昨年、日本人の右打者として初の20号を達成したが、今季も大台突破は間違いないだろう。