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「日本のプロ野球のほうが盗塁しにくい」説も…大谷翔平“昨季20個→今季もう46個”、なぜ盗塁が2倍以上に急増した? NHK解説者が語る「日米ピッチャーの差」

posted2024/09/06 18:10

 
「日本のプロ野球のほうが盗塁しにくい」説も…大谷翔平“昨季20個→今季もう46個”、なぜ盗塁が2倍以上に急増した? NHK解説者が語る「日米ピッチャーの差」<Number Web> photograph by AFLO

今季すでに46盗塁(現地9月4日時点)。8月からは「三盗」を決めるシーンも増えている

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沼澤典史

沼澤典史Norifumi Numazawa

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NHK解説者の武田一浩氏(元日ハム、ダイエー、中日、巨人)による大谷翔平の8月総評。8月の成績を見て、武田氏は「MVP受賞は確実」と語った。【全2回の前編/後編も公開中】

◆◆◆

 7月のオールスターでは日本人でイチロー以来となるホームラン(イチローはランニングホームラン)を放った大谷翔平。8月はやや打率を下げたが、終わってみればホームランを量産し、快音を響かせた。

 8月の大谷の成績は、打率.235、本塁打12、打点22、盗塁15。今シーズンの通算成績は打率.290、本塁打44、打点99、盗塁46(現地時間9月4日時点)となった。リーグタイトル争いでも、本塁打は2位に7本差をつけて独走し、打点は1点差で2位だ。打率は8位に落ちたが、8月はメジャー史上初の43-43(本塁打と盗塁が43ずつ)を達成するなど偉業をやってのけた月となった。

 この圧倒的な大谷の活躍を武田氏はこう評価する。

「僕は以前から言っていましたが、50-50は確実に達成すると思います。8月までの成績を見ても、それは十分可能でしょう。本人もそれを狙っているように思えます。実際、8月は打率が落ちましたが、見ているとホームランを狙っているような大振りになっていますからね。もう、大谷自身は今シーズンはヒットを狙うスイングはやめたんじゃないかな」

「9月はまたホームラン量産の可能性がある」

 シーズン最終戦までは残り25試合(9月2日時点)。50本に到達するためには5試合に1本ほどのペースが求められるが、武田氏は「9月はまたホームランを量産する可能性がある」と指摘する。

「9月後半のドジャースの対戦相手は、あんまり強くないチームが多いんですよ。すなわち、そこまでいいピッチャーもいない。だから2試合で3本ほど打つタイミングがあると思いますよ。となると、50本は余裕で超えます。ホームランランキングでも2位と7本差(9月2日時点)だから、もう追いつけない。ホームラン王は決まりでしょう」

【次ページ】 「昨季20個→46個」なぜここまで盗塁が急増したのか?

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