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「大谷翔平をねじ伏せた」サイ・ヤング賞左腕カイケルがロッテに加入…ど緊張の選手たちも一瞬で打ち解けた“粋な挨拶”と「ウニ大好き」意外な素顔
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2024/09/05 11:03
ロッテに加入したサイ・ヤング賞左腕のカイケル
15年にサイ・ヤング賞を獲得。ゴールドグラブ賞は5回受賞し、ワールドチャンピオンにもなり、MLBオールスターには2度出場(15年と17年)。そしてイチロー、大谷という日本の誇るレジェンドと対戦した男が今、ZOZOマリンスタジアムのマウンドにいる。その事実がもたらすものはあまりにも大きい。
「戦力」だけではない指揮官の期待
吉井理人監督も期待を寄せる。
「戦力としてもちろん期待をしている。しかし、それ以上に彼がチームにいることで周りが色々な事を学び、成長し化学反応を起こす。それを期待している。彼が与える影響力は計り知れない」
マリーンズが若いチームであるがゆえ、伸び盛りの選手たちに与える刺激を待ち望んでいる。
来日後は3試合に先発。まだ勝ち星こそないものの、低めにボールを集め、ゴロの山を築くピッチングスタイルで好投を続けている。日本語も少しずつ覚えているカイケルが楽しみにしているのはお立ち台でのヒーローインタビュー。日本独特のスタイルの試合後演出だ。
「日本語を披露できたら」
「とても楽しみにしている。ファンがどんな風に迎えてくれるか。そして自分も覚えた日本語を披露出来たらと思っているよ。30分くらい話させてもらうよ!」
マリーンズのレギュラーシーズンは残り22試合。「中5日が一番、自分の中ではフィットする」というカイケルがここから何試合に投げて、いくつ勝利を稼げるか。そしてZOZOマリンスタジアムのお立ち台でユーモア溢れるトークをどのように披露してくれるのか。そしてマリーンズの投手陣がカイケルの姿にどのような化学反応を起こすのか。期待は膨らむばかりだ。