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柳田将洋が絶賛した“西田有志”の存在感「まだまだ余裕ある」“運命の第3セット”流れ変えた大塚達宣の仕事ぶりにも言及「高橋藍にも影響を与えた」
text by
柳田将洋Masahiro Yanagida
photograph byVolleyball World
posted2024/08/04 06:02
苦しい時に存在感を発揮する西田有志(24歳)。メダルを懸けた戦いでも雄叫びを期待したい
前述した“ゲームチェンジャー”として仕事を果たした大塚選手も見事でした。途中から入るのは決して簡単ではないですが、彼自身がその役割もプレッシャーに思うのではなく、むしろそれこそが自分の役割、と理解している。もともとプレースタイル自体も、強打でひたすら打ちに行くというタイプではなく、特に世界との戦いでは攻め急がずにリバウンドを取ったり、ブロックの後ろに落とす軟打、といったプレーを得意とする。持ち味を存分に発揮していました。
3年前の東京オリンピックも12名に選ばれましたが、プレーするタイミングがなかなか巡ってこなかった。チーム全体として見れば、大塚選手がいることでオプションが増えた。たまたま結果的に出場機会がなかっただけなのですが、その経験も彼の中では今、日本代表で常にいつも通りのプレーをする原動力にもなっている。「どんな立ち回りでもコートに立つ」と大塚選手自身を支える力になっているのではないでしょうか。
〈つづく/後編は「キャプテン石川祐希」について〉
(構成:田中夕子)
柳田将洋(やなぎだ・まさひろ)
1992年7月6日生まれ、東京都出身。186cm、アウトサイドヒッター。東洋高校3年時に春高バレー制覇。慶應義塾大学在学中の2013年に全日本メンバー登録。サントリーサンバーズで活躍し、2017年にプロ転向。ドイツとポーランドでプレーし、2020年にサントリー復帰。ジェイテクトSTINGSを経て、現在は東京グレートベアーズに所属。元日本代表キャプテン