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柳田将洋が絶賛した“西田有志”の存在感「まだまだ余裕ある」“運命の第3セット”流れ変えた大塚達宣の仕事ぶりにも言及「高橋藍にも影響を与えた」
posted2024/08/04 06:02
text by
柳田将洋Masahiro Yanagida
photograph by
Volleyball World
上位8カ国による決勝トーナメント進出を決めたバレーボール男子日本代表。開幕戦から苦しい展開が続いたが、52年ぶりのメダルへ向けた最低限のミッションをクリアした。前回に引き続き、元日本代表で前キャプテンの柳田将洋(32歳/東京グレートベアーズ)にレビューしてもらった。【NumberWeb短期連載/予選ラウンド総括の後編も公開中】
オリンピックは難しい。何度も聞いてきましたが、予選ラウンドの3試合はまさにその難しさを実感させられました。
パリ五輪だけでなくこれまでを振り返っても、勝てるチームもあれば、勝てると思われていたのに勝てずに予選敗退するチームもあった。大げさに言うならば、ここまでのランキングはあくまで参考でしかなく、無意味と言ってもいいぐらいに関係なくなってしまう。
まさに総力戦ともいう中、各チームがこれまで以上に日本代表をしっかり対策してきているな、という印象も強く受けました。
どの国も日本のここ数年の戦いぶりをふまえ、選手の情報やチームそのものの情報を、しかもかなりの情報量を用意した上で挑んできています。控え選手が出てきたとしても、その選手に関する情報も備えられている。それだけ日本が世界で注目されていることの表れで、今までとは確実にステージが違います。
想定通り、大変な試合ばかりが続きましたが、その中で決勝トーナメント進出という1つめの壁を乗り越えたのは日本代表にとってかなり大きなステップだったとも思っています。
厳しい中でもそれぞれが役割を果たしているからこそ、準々決勝進出を果たすことができた。全員の活躍があってこそですが、あえて挙げるならば、この3試合は西田有志選手の好調さ、活躍が目立ちました。