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柳田将洋「僕も久しぶりに落ち込んだ」男子バレー“波乱の開幕”…いつもと何が違った?「39歳グロゼルの強烈サーブ、ドイツが素晴らしかった」

posted2024/07/28 11:03

 
柳田将洋「僕も久しぶりに落ち込んだ」男子バレー“波乱の開幕”…いつもと何が違った?「39歳グロゼルの強烈サーブ、ドイツが素晴らしかった」<Number Web> photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

ドイツ戦後、キャプテン石川祐希を中心に輪をつくったバレーボール男子日本代表。波乱のスタートとなった

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柳田将洋

柳田将洋Masahiro Yanagida

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Kaoru Watanabe/JMPA

パリ五輪・予選リーグ初戦でドイツにフルセットの末、敗れたバレーボール男子日本代表。ドイツでのプレー経験がある元日本代表・柳田将洋(32歳/東京グレートベアーズ)に戦いを振り返ってもらった。前キャプテンが考える次戦のポイントは?〈NumberWebパリ五輪短期連載〉

 悔しいですね……。日本も決して悪かったわけではありませんが、とにかくドイツが素晴らしかった。

 数ある国際大会、すべてが唯一の大会である中、オリンピックは最も価値が高いと言われる大会です。そのオリンピック、しかも初戦でベストに持って行くことがいかに難しいか。「オリンピックは怖い」と言われる意味がわかった試合であると同時に、その難しい初戦にベストを持ってきたドイツの凄さを見せられた試合でもありました。

日本の脅威となったグロゼルのサーブ

 口火を切ったのはドイツ代表のオポジット、ギョルギ・グロゼル選手です。日本も決していい入りではなかったですが、グロゼル選手のサーブで一気にドイツが流れをつくった。彼だけでなく、全選手がいいサーブを打つだけでなく、ミスなくテンポよく打ち続けた。その差が1セット目の点差(17-25)に直結していました。

 日本は2セット目以降、打数の減ったグロゼル選手に対して対策もできていたし、ディフェンスに関しても、止めるところは止め、抜かせるところは抜かせる、“割り切り”ができていたと思います。ただ、攻撃面では少々気になる点もありました。

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