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柳田将洋が絶賛した“西田有志”の存在感「まだまだ余裕ある」“運命の第3セット”流れ変えた大塚達宣の仕事ぶりにも言及「高橋藍にも影響を与えた」 

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柳田将洋

柳田将洋Masahiro Yanagida

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posted2024/08/04 06:02

柳田将洋が絶賛した“西田有志”の存在感「まだまだ余裕ある」“運命の第3セット”流れ変えた大塚達宣の仕事ぶりにも言及「高橋藍にも影響を与えた」<Number Web> photograph by Volleyball World

苦しい時に存在感を発揮する西田有志(24歳)。メダルを懸けた戦いでも雄叫びを期待したい

 オポジットは自らが点を獲って苦しい状況を打開していくポジションです。実際この3試合でも相手に連続失点を喫した場面や、劣勢の状況で西田選手にトスが上がるケースが多かった中、そこでしっかり点を獲り切った。西田選手は自分の役割を担い、遂行していたと思います。

 2戦目のアルゼンチン戦もまさにそう。第1セットでチームを乗せたのは、西田選手のサービスエースでした。そしてアメリカ戦では無理に打つばかりでなくオーバーハンドでブロックを利用したり、いろいろな決め方をしていた姿を見ても、まだまだ余裕があるな、と感じられました。

 なかなか調子が上がらず苦戦する選手も多い中、西田選手はすでにしっかりギアが入っている。さらにもう一段階ギアを上げてくるだろうと思っていますし、勝負強い選手なので決勝トーナメントでも活躍が期待できるのではないでしょうか。

レシーブから調子を上げる高橋藍

 対照的に高橋藍選手は左足首捻挫の影響もあり、初戦のドイツ戦は少々いつものプレーと違っていました。攻撃以上にディフェンス面でイマイチ乗り切れない。ようやく高橋選手らしいプレーが見られるようになったのが、アメリカ戦の第3セットです。

 そもそも高橋選手はスパイクを決めて調子を上げるというよりも、まず指針になるのはパス(サーブレシーブ)。相手のビッグサーバーに対してパスを返せるようになると、そこから一気にギアが上がる選手。そうなるとスパイクでも手をつけられない。アメリカ戦では相手のものすごいサーブをテンポよく返すだけでなく、そこから攻撃に入るのがとにかく速かった。

 加えて、3セット目から投入された大塚達宣選手がブロックアウトを狙ったり、リバウンドを取ってから切り返しているのを見て、それを実践することで決め方や攻撃の幅自体も増えているように見えました。その結果、とても大きな意味のある1セットを獲った。高橋選手の調子も上がっていったことで、チームもうまく回り始めました。

【次ページ】 試合の流れを変えた大塚達宣

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