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「石川祐希の表情が少し気になる…」柳田将洋がそう語る理由は? 男子バレーに必要なキャプテンの爆発「ただ、ここからギアを上げるはず」
posted2024/08/04 06:03
text by
柳田将洋Masahiro Yanagida
photograph by
Kaoru Watanabe/JMPA
少し気がかりなのは石川祐希選手です。アメリカ戦で大塚達宣選手と交代したからではなく、彼の表情がどこか冴えないことが気になります。
決定本数が少なかったアメリカ戦を見れば「調子が悪い」と言われるのかもしれませんが、プレー自体すべて悪いかと言えばそうではない。要所要所でこれぞ、というプレーは発揮されています。何より、これから決勝トーナメントに入れば、しっかりアジャストする選手だということもよく知っています。
気になるのは、画面越しにも伝わる疲労感。どこか冴えない表情をしていることです。
見えない疲労が蓄積しているのでは?
報道で「選手村の中を結構歩くので脚に来ているのかもしれない」と答えていたのを目にしました。石川選手は常に100%で挑むことにすべてをかけているので、コンディショニングに関しても非常に敏感なタイプです。選手村の移動の他にも、ここ数日でだいぶパリの気温が上がったこと、選手村の食堂があまり充実していない、など報じられていることが本当なのであれば、すべてを細かくコントロールしてきた石川選手ですから、調整が思うように運ベていないことで小さなストレスを感じているのかもしれません。
さらに今大会は日程もバラバラ。開幕戦は(現地時間)朝9時に開始、13時開催だった2戦目はそこから中3日も空いている。アメリカ戦は中1日で21時スタートでした。スケジュールが決まった時から準備を進めてきたとは思いますが、短いスパンの中でリズムを変えるのは非常に難しいこと。繊細な分、見えない疲労が蓄積しているのかなという印象を受けています。