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「これがストライクならオレも投げたいよ」NHK解説者が“大谷翔平のストライクゾーン判定”に苦言も…「ノーヒットで大谷、大丈夫?」には反論
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph byAFLO
posted2024/07/06 06:01
現地7月2日。ダイヤモンドバックス戦で逆転2ランを放った大谷翔平。6月中旬からホームランを量産している
「まだ、たまにそういう審判はいますね。『これがストライクなら俺も投げたいよ』と思うくらいですが、大谷は審判によるストライクゾーンは気にせず、自分のゾーンで打っていると思います。三振を嫌ってボールに手を出せば、バッティングの形が崩れます。そうしたボール球を追いかけている場面は少ないので、自分の形がしっかりわかっているのでしょう。そのぶん、三振も多くなってしまいますが、打率3割打っていますから気にしなくてもいいです。三振が続いてノーヒットという試合があると『大谷、大丈夫か?』みたいな論調の記事やコメントが出ますけど、バッターは10回に7回は失敗するので期待しすぎです。『みなさん、打率4割を期待しているんですか?』と聞きたいぐらいです。相手もプロなので、そんな毎日打てないですよ」
最終成績予想「ホームランは50本いくでしょう」
6月はちょうどシーズン試合数の折り返し。こうした好調の大谷を見て、武田氏は今シーズンの最終成績を予想する。
「ホームランは50本いくでしょう。打点は120。打率は3割3分近く。このくらいの打率であれば、首位打者もとれると思うので三冠王もありえます。ケガだけしなかったらね。首位打者争いでは、ルイス・アラエス(パドレス)がライバルになります。彼は現在3割1分4厘(7月1日時点)なので、大谷は3割2分後半を残せれば、首位打者をとれるはずです。盗塁も現在16個ですから、単純計算で30個は記録するのではないでしょうか。30盗塁をして、なおかつ三冠王までとる可能性があります。そんな選手、過去にいませんから、とんでもないことになるでしょうね」
ただ、シーズン後半に向けてひとつの不安要素があるという。
<続く>