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久保建英が見た鎌田大地は「良い先輩」、板倉滉は「後ろに(谷口)彰悟さんいるから」 日本代表が語った“仲間との信頼関係”
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTakuya Sugiyama/JMPA
posted2024/06/12 11:01
カタールW杯スペイン戦の日本代表スタメン
W杯出場権獲得に向けてのホーム2連戦、中国とサウジアラビア相手に連勝がマストとされる中で、日本は吉田、冨安が負傷の影響で招集外という厳しい状況に。ここで先発起用されたのが板倉と谷口だった。特に板倉は中国戦がW杯最終予選初出場というプレッシャーがかかる状況である。しかし板倉はこのように振り返る。
「そのコミュニケーションが全てかなと」
「無失点で抑えられたのも、そのコミュニケーションが全てかなと思います。試合前から『相手がこう動いたら、どうしようか』と話していたし、試合中にも『言わなくてもわかるだろう』という些細なことでも声をかけあっていたので」
カウンターの場面では谷口のコーチングによって自身の立ち位置を決めるなど、冷静な対応で2-0、続くサウジアラビア戦でも強力な相手攻撃陣をシャットアウトして再び2-0と「勝点6」奪取に大きく貢献した。
ここから板倉はレギュラーに定着すると、オーストラリア戦でもW杯出場の瞬間をピッチで迎えた。W杯本番前にはひざを負傷するなど出場を危ぶむ声もあったが、無事に戦列に復帰すると4バック、3バックと変化する布陣にも対応し、グループステージ3試合にフル出場した。16強入りを決めたスペイン戦後の涙も話題になった板倉だが、カタールでの経験はさらなる成長の糧となりそうだ。