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中国戦で一発退場、西尾隆矢に駆け寄った“3人の選手”「みんなが温かく迎えてくれて…」TV中継には映らなかった“ロッカールームの真実”
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byGetty Images
posted2024/04/19 17:01
中国戦で一発レッドカードの判定を受け、顔を覆いながら退場する西尾隆矢
「みんなが温かく迎えてくれた」西尾は翌日練習に姿を現した
退場から一夜明け、取材に応じた西尾は「信頼を踏みにじるような形になってしまった」と誠実な言葉で反省を述べた。
「僕も映像を見返したし、当たってしまったのは事実。VARの見方の講習も受けていた中で、抗議や怒りはない。チームに迷惑をかけたということだけが、あの瞬間にあった」
中国戦から一夜明けた17日の練習には、中国戦で45分間以上プレーした選手を除く14人が参加した。第2戦のUAE戦の先発有力候補でもある彼らは、約80分の練習でこれまで以上に声が出ており、ミニゲームでは高い熱量を感じさせるプレーが見られた。
その中に西尾もいた。出場停止となる期間については未発表だが、西尾のケースに関しては最低3試合はベンチ入りが叶わず、出場が可能になるのは最短で準決勝と見られる。
「僕自身は引きずってはならない。みんなが温かく迎えてくれた。笑ってくれた。僕自身としては凄く悔しい。本当に情けない行動をしてしまって、たくさんの方の気持ちを裏切った。そこの信頼をまた勝ち取れるように、僕はもうプレーでしか証明できない。またしっかりチームのサポートをしながら、チームの勝利、優勝に目標を向けて、また一から頑張っていく」
中国戦で出番のなかった大畑が語った「10人でもああやって守り切ったことは、チームとして初戦から大きく成長できるところにもつながったと思う」という言葉は全員の気持ちだ。
カタールでパリ行きの切符を掴み取ろうとする23人が強固な一枚岩になった。