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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「エンドウはプレミアリーグでベスト5に入る」リバプール遠藤航、2人の現地英国人記者が絶賛した「あのクラブレジェンドに似ている」の声も
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2024/04/08 18:01
アジアカップ後のプレミアリーグ8試合中6試合で先発出場する遠藤航(31歳)。名門クラブのレギュラーに定着した
「守備的MFのエンドウが守備を支えているおかげで、ひとつ前のポジション、つまりインサイドMFのマクアリステルはプレーの自由度が増した。パスやワンツー、ミドルシュートといった攻撃に比重をかけられるようになり、これまで以上にアルゼンチン代表MFの存在感は増した。エンドウが6番の仕事を完遂することで、マクアリステルの持ち味がいっそう生きるようになった」
またピアース記者の目に、遠藤はリバプールのあるレジェンドと姿が重なるという。
ラファエル・ベニテス政権で中盤の守備を支えた、元アルゼンチン代表MFのハビエル・マスケラーノがその人。守備的な戦術を採用したベニテスと、縦志向の強いクロップでは、戦術のあり方や守備的MFの役割が異なるが、遠藤の存在はボール奪取に長けるマスケラーノに似ていると力を込める。
「マスケラーノはさほど体が大きくなかったが、ボール奪取と試合の流れを読む力に長けていた。タックルは力強く、パスの展開力も優れていた。インテリジェントなプレーで中盤を攻守両方で支えたその姿は、今のエンドウと重なって見えるんだ。実際に貢献度の高さは、マスケラーノに匹敵する」
ノースクロフト記者、ピアース記者の両者が一致していたのが、リーグ優勝を争っていく上で遠藤が「陰のキーマン」と指摘した点だ。アーセナル、マンチェスター・C、リバプールの3強で繰り広げられる熾烈な優勝争いにおいて、日本代表MFがどのような活躍を見せていくか。今後も目が離せなそうだ。
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前編では、「エンドウは私の予想を裏切った」ノースクロフト記者が遠藤航のシーズン前“事前予想”を正直に話してくれています。
<全2回/前編から続く>