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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「エンドウはプレミアリーグでベスト5に入る」リバプール遠藤航、2人の現地英国人記者が絶賛した「あのクラブレジェンドに似ている」の声も
posted2024/04/08 18:01
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
AFLO
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「ロドリ、ライス…エンドウは5本の指に入る」
ひとつ突っ込んだ質問をしてみた。世界最高峰プレミアリーグの守備的MFで、遠藤はどのあたりの位置付けなのか。ノースクロフト記者は次のように評価する。
「プレミアリーグ全体を見渡しても、エンドウは5本の指に入る。現時点で最高のプレーを見せているのは、マンチェスター・Cのロドリとアーセナルのデクラン・ライス。現在、ロドリは世界最高の守備的MFだ。ポジショニング、ボール奪取、攻撃への貢献度と、どれをとってもワールドクラスにある。アーセナルの躍進を支えているライスも、ロドリに匹敵する活躍を見せているよ。
エンドウは、彼らの下に位置する第2集団に入るだろう。大健闘しているアストンビラのドウグラス・ルイス、マンチェスター・ユナイテッドでブレイク中のコビー・メイヌーもこの第2グループに入る。
一方、周囲の期待を裏切っている選手もいる。1億1500万ポンド(約210億円)の移籍金でチェルシーに加わったモイセス・カイセドは明らかに期待外れだ。フラムのパウリーニャも昨シーズンほどは輝いていない。充実したプレーを見せているエンドウの活躍から考えても、プレミアリーグのトップ5の中に間違いなく入る」
「30歳の“4年契約”は異例だった」
スポーツサイトの『ジ・アスレティック』でリバプール番を務めるジェームズ・ピアース記者も日本代表MFを高く評価する。20年以上にわたりリバプールを追い続ける同記者はこう語る。
「エンドウの重要性は、試合を重ねるごとに高まっている。正直に言えば、契約時はサポーターからさほど期待されていなかった。クラブがカイセドとロメオ・ラビアの補強ターゲットを取り逃がし、第3候補としてエンドウを獲得したからだ。
だが私の取材では、クラブ首脳陣は誰一人としてエンドウをそのようには見ていなかった。エンドウの評価は高かった、ということだ。契約時に30歳のエンドウに4年の長期契約を提示したのはその証拠。冬の移籍市場でも、代わりとなる守備的MFの補強には動かなかった。
もちろん日本代表MFは、イングランドサッカーの速さや激しさへの適応に一定の期間を要した。この点をクリアした昨年12月以降、リバプールで絶対に欠かせない存在になった」
「リバプールの“あのレジェンド”を思い出す」
ピアース記者は、遠藤の台頭がチーム内でも相乗効果を生んでいると言葉を続けた。最も恩恵を受けているのはMFのアレクシス・マクアリステル。遠藤の存在がアルゼンチン代表MFのプレーにプラスの効果を生んでいると指摘する。