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岡崎慎司に激怒?「ふざけんな! 香川真司の名前を出すんじゃねえ」絶対にサボらなかった男へ“たった一度”のお説教「第二の岡崎を育成して」

posted2024/04/10 11:02

 
岡崎慎司に激怒?「ふざけんな! 香川真司の名前を出すんじゃねえ」絶対にサボらなかった男へ“たった一度”のお説教「第二の岡崎を育成して」<Number Web> photograph by picture alliance/AFLO

大きな飛躍を遂げた2014-15シーズン、ブンデスリーガ日本人最多得点を更新した岡崎に師匠から愛のムチが届いた

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松本宣昭

松本宣昭Yoshiaki Matsumoto

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 今シーズン限りでの現役引退を表明した岡崎慎司(37歳)。新人時代からサポートするトレーナー杉本龍勇(たつお)氏の証言で歩みを振り返る。(NumberWebインタビュー全2回)

「岡崎は最初の10mが速い」

 ワールドカップ3度出場。日本代表通算50得点。レスター時代には、プレミアリーグ制覇。日本サッカー史に名を残すストライカーへ成長した岡崎慎司に、もはや「鈍足のカメ」の印象はない。むしろ瞬時に路地裏へ逃げ込む野良猫のイメージ。敵のマーカーが一瞬目を離した隙に、ディフェンスラインの背後に飛び出し、ゴールをこじ開ける。

 その走りの特徴を、2005年から岡崎のフィジカルをみてきたトレーナー杉本龍勇はこう解説する。

「加速力。これが抜群です。例えば50m走ならば、岡崎よりも速い選手はたくさんいると思います。でも、岡崎は最初の10mが速い。トップスピードに到達するまでの時間がとても短いんです。これは特にFWにとって大きな武器になります。しかも岡崎は、動き出しと加速を何度も繰り返すことができる。彼は物覚えが悪くて、走りの技術を習得するのに時間はかかりましたけど、コツコツ努力をできるタイプだからこそ、一度習得した技術は簡単には失われない」

“ダイビングヘッド”が減った理由

 一生ダイビングヘッド。これが岡崎の座右の銘だ。中学時代からニアへ泥臭く、頭から飛び込むことを教えられ、プロになってからもずっと大切にしてきた。ただし、意外にも岡崎がヨーロッパへ渡ってからのゴールシーンに、ダイビングヘッドは少ない。これこそ彼の進化だと、杉本は言う。

「昔は、頭から飛び込まなきゃ間に合わないからこそ、ダイビングヘッドをしていた。でもプロになって、走りの質が上がったことで、足でクロスに合わせられるようになったんです」

【次ページ】 進化を象徴する“プレミア初ゴール”

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