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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「エンドウは私の予想を裏切った」現地でイギリス人“辛口”記者に聞いた…リバプール遠藤航“本音評価”「入団当時は苦戦していたのに…」
posted2024/04/08 18:00
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
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名門リバプールで、日本代表MF遠藤航の存在感が増している。
4月7日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦は69分で途中交代したものの、アジアカップ後から国内リーグ8試合中6試合で先発出場。欧州リーグとFA杯、リーグ杯を含めた公式戦全体では13試合中10試合で先発し、まさにフル稼働している。
先発を外れた3試合については、いずれも軽い怪我の影響によるもの(2試合はメンバー外の欠場。残りの1試合は途中出場)。遠藤は、リバプールで4−3−3のアンカーとして押しも押されもせぬレギュラーに定着した。
「正直ここまで活躍するとは…」
では現地のイギリス人記者は、日本代表MFをどのように評価しているのか。英紙『サンデー・タイムズ』でサッカー部門の主筆を務めるジョナサン・ノースクロフト記者は次のように語る。
「ドイツのブンデスリーガ時代から『良い選手だな』とは思っていたが、プレミアリーグ、しかもリバプールでここまで活躍するとは予想していなかったよ。
特筆すべきは、ボール奪取の上手さだ。1対1の局面でマーカーに体を寄せ、ボールを奪い切る。この能力は一級品だ。ドイツ時代にデュエル・キングに輝いたように、プレミアリーグでも同じように抜群の働きを見せている。実際、3月10日に行われた大一番のマンチェスター・シティー戦でもケビン・デブルイネやフィル・フォーデンといったワールドクラスのMFを要所要所で抑えて決定的な仕事をさせなかった。中盤中央で、遠藤が守備の屋台骨を支えていた印象だ。
また攻撃から守備に切り替わる際、エンドウの素早い寄せとプレッシングが素晴らしい。攻撃から守備へのネガティブ・トランジションで大きな役割を果たしており、インテンシティの高いサッカーを志向するユルゲン・クロップ体制のキーマンになっている」
「エンドウ少年はビートルズを歌った」
ノースクロフト記者は昨年11月、サンデー・タイムズ紙で遠藤への単独インタビューを行なった。その際に遠藤は、自身が通っていた小学校の授業で、ビートルズの曲に慣れ親しんでいたと明かしたという。